Windowsの仮想ディレクトリーについて
仮想ディレクトリーは、Webブラウザーで指定されるURLと、サーバー上の実ディレクトリーとを結びつける役割をします。
簡単には次の組み合わせで構成されます。
仮想ディレクトリーの設定は、Webサーバーで行います。
項目 | 説明 |
---|---|
ディレクトリー | Webで公開するファイルを入れておくディレクトリーです。 |
エイリアス名 | Webブラウザーからアクセスするとき、URLに指定する名前です。 |
ディレクトリーへのアクセス権 | Webサーバーがそのディレクトリーに対してできることです。 |
Windows版で利用するWebサーバー(IIS)では、初期状態で次の項目が設定されています。
- ディレクトリー:C:\InetPub\scripts
- エイリアス名:/scripts
- アクセス権:読み取り不可、実行可能
この設定では、Webブラウザーから http://(サーバーのホスト名)/scripts/test.exe にアクセスすると、Webサーバーでは、/scriptsが指す実行可能のアクセス権を持つC:\InetPub\scriptsディレクトリーにある text.exeが実行されます。
/scriptsのアクセス権が実行可能になっていれば、その下にあるすべてのディレクトリーも実行可能なアクセス権を保持します。
つまり、/scripts/sales/test1.exeや/scripts/system/test2.exeもすべて実行可能です。
サイボウズ製品は、初期設定のC:\InetPub\scriptsへインストールすると、仮想ディレクトリーの設定を行わなくても、製品を実行できます。
C:\InetPub\scripts下のディレクトリー以外の場所へインストールした場合は、仮想ディレクトリーを新たに設定する必要があります。