Windowsの仮想ディレクトリーについて

記事番号:01025

仮想ディレクトリーは、Webブラウザーで指定されるURLと、サーバー上の実ディレクトリーとを結びつける役割をします。
簡単には次の組み合わせで構成されます。

仮想ディレクトリーの設定は、Webサーバーで行います。

項目 説明
ディレクトリー Webで公開するファイルを入れておくディレクトリーです。
エイリアス名 Webブラウザーからアクセスするとき、URLに指定する名前です。
ディレクトリーへのアクセス権 Webサーバーがそのディレクトリーに対してできることです。

Windows版で利用するWebサーバー(IIS)では、初期状態で次の項目が設定されています。

  • ディレクトリー:C:\InetPub\scripts
  • エイリアス名:/scripts
  • アクセス権:読み取り不可、実行可能

この設定では、Webブラウザーから http://(サーバーのホスト名)/scripts/test.exe にアクセスすると、Webサーバーでは、/scriptsが指す実行可能のアクセス権を持つC:\InetPub\scriptsディレクトリーにある text.exeが実行されます。

/scriptsのアクセス権が実行可能になっていれば、その下にあるすべてのディレクトリーも実行可能なアクセス権を保持します。
つまり、/scripts/sales/test1.exeや/scripts/system/test2.exeもすべて実行可能です。
サイボウズ製品は、初期設定のC:\InetPub\scriptsへインストールすると、仮想ディレクトリーの設定を行わなくても、製品を実行できます。

C:\InetPub\scripts下のディレクトリー以外の場所へインストールした場合は、仮想ディレクトリーを新たに設定する必要があります。