Linux環境にインストールする
Linux環境にGaroonをインストールする手順を説明します。
次の環境が使用されている場合を例に説明します。
- OS:Red Hat Enterprise Linux 9
- Webサーバーサービス:Apache 2.4.53
- WebサーバーのCGIディレクトリー:/var/www/cgi-bin
- Webサーバーのドキュメントルートディレクトリー:/var/www/html
- MySQLのインストール方法:インストーラーに同梱のMySQLを使用
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サーバーマシンに、rootユーザーでログインします。
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httpd.confを確認し、KeepAliveの設定が無効であることを確認します。
KeepAliveの設定の確認・変更方法については、(Linux環境の場合のみ)ApacheのKeepAlive設定を無効にするを参照してください。
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THP機能が無効になっていることを確認します。
[root@garoon admin]# cat /sys/kernel/mm/transparent_hugepage/enabled
「never」が[ ]で囲まれていれば、THP機能は無効になっています。
例:always madvise [never]
「[always] madvise never」または「always [madvise] never」と表示された場合はTHPが有効になっています。
THP機能が有効になっている場合はTHP機能を無効にします。詳細は、(Linux環境の場合のみ)transparent hugepages(THP)機能を無効にする方法を参照してください。 -
インストーラーが存在するディレクトリーに移動します。
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インストーラーを実行します。
[root@garoon admin]# sh grn-6.0.x-linux-x64.bin
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表示された内容を確認して、「Y」または「N」を入力し、Enterキーを押します。
「Y」を入力すると、手順7以降のメッセージが日本語で表示されます。「N」を入力すると、手順7以降のメッセージが英語で表示されます。以降は「Y」を入力した場合の手順を説明します。
ガルーンのインストールを開始します。このメッセージが正しく表示されている場合はYを入力します。 Installing starts. If the above message is displayed correctly, type 'Y', otherwise type 'N'.
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試用許諾契約を確認し、同意する場合は「yes」を入力して、Enterキーを押します。
画面をスクロールする場合は、SpaceまたはEnterキーを押します。 -
インストール識別子を入力し、Enterキーを押します。
初期値は「cbgrn」です。変更する場合はインストール識別子を入力し、Enterキーを押します。
インストール識別子は、GaroonにアクセスするURLに使用されます。製品で使用するインストール識別子を入力してください。 使用できる文字は「a-z, A-Z, 0-9, _」です。先頭の文字に、数字は使用できません。 インストール識別子は10文字以内で入力してください。 [cbgrn]:
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使用するMySQLを選択します。「1」を選択して、Enterキーを押します。
インストーラーに同梱されているMySQL Community Server(GPL)を自動的にインストールする(推奨)か、サーバーにインストール済みのMySQLを使用するかを選択します。 1: 同梱のMySQL Community Server(GPL)を自動的にインストールする 2: サーバーにインストール済みのMySQLを使用する [1|2]:
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Garoonのプログラムとデータのインストールディレクトリーを確認し、Enterキーを押します。
インストールディレクトリーを変更する場合、ディレクトリーを絶対パスで入力し、Enterキーを押します。
プログラムファイルのディレクトリーを指定してください。 データサイズが大きくなるため、ディスク空き容量に注意してください。 [/usr/local/cybozu]:
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データベース管理ユーザーのパスワードを入力し、Enterキーを押します。
データベース管理ユーザー(cbroot)のパスワードを入力してください。 使用できる文字は「a-z, A-Z, 0-9, _」です。 パスワードは6文字以上、10文字以内で入力してください。 Enter Password:
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データベース接続ユーザーのパスワードを入力し、Enterキーを押します。
データベース接続ユーザーのパスワードを入力してください。 使用できる文字は「a-z, A-Z, 0-9, _」です。 パスワードは6文字以上、10文字以内で入力してください。 Enter Password:
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Administratorのパスワードを入力し、Enterキーを押します。
「Administrator」のパスワードを入力してください。 Enter Password:
- パスワードは、6文字以上10文字以下の半角で入力してください。
- パスワードに使用できる文字列は、次のとおりです。
- a-z
- A-Z
- 0-9
- _
- <、>、|、&は、パスワードに使用できません。環境によって、ほかの記号も使えない場合があります。
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WebサーバーのCGIディレクトリーを確認し、Enterキーを押します。
CGIディレクトリーを変更する場合は、ディレクトリーを絶対パスで入力し、Enterキーを押します。
CGIディレクトリを設定します。 インストール先は「(CGIディレクトリ)/cbgrn」です。 例: /var/www/cgi-bin/cbgrn [/var/www/cgi-bin]:
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Webサーバーのドキュメントルートディレクトリーを確認し、Enterキーを押します。
ドキュメントルートディレクトリーを変更する場合は、ディレクトリーを絶対パスで入力し、Enterキーを押します。
ドキュメントルートを指定してください。 インストール先は「(ドキュメントルート)/cbgrn」です。 例: /var/www/html/cbgrn [/var/www/html]:
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Webサーバーの実行ユーザー名を確認し、Enterキーを押します。
Webサーバーの実行ユーザー名が異なる場合、正しい実行ユーザー名を入力し、Enterキーを押します。
Webサーバーの実行ユーザー名を設定します。 [apache]:
「nobody」と表示された場合は、Webサーバーサービスが起動していません。CtrlキーとCキーを押して、インストールを中断します。Webサーバーサービスを起動してから、再度インストーラーを実行します。
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インストールするデータを選択し、Enterキーを押します。
手順6で「Y」を入力し、表示言語が日本語の場合のみ、インストールするデータを選択できます。手順6で「N」を入力した場合、このメッセージは表示されません。
ガルーンにインストールするデータを選択してください。何もインストールしない場合は「なし」を選択してください。 1: 標準 日本の祝日や申請フォームなどの標準的なデータをインストールします。 2: なし [1|2]:
標準データには、祝日やサンプルの申請フォームなどのデータが登録されています。Garoonにユーザーを新規で登録して使用する場合は、標準データのインストールを推奨します。
標準データは、あとからインストールすることもできます。詳細は、Linux環境で初期化する方法を参照してください。 -
表示された内容を確認し、正しければ「yes」を入力してEnterキーを押します。
インストールが始まります。
Summary of install configuration プログラムファイルのインストール先: /usr/local/cybozu データベース管理ユーザー: cbroot データベース管理ユーザーのパスワード: cybozu 「Administrator」のパスワード: cybozu データベース接続ユーザーのパスワード: cybozu データのインストール: 標準データ インストール識別子: cbgrn Webサーバーの実行ユーザー: apache CGIプログラムのインストール先: /var/www/cgi-bin/cbgrn 画像ファイルのインストール先: /var/www/html/cbgrn MySQLとの通信に使用するポート番号: 3770 スケジューリングサービス起動スクリプト: /etc/systemd/system/cyss_cbgrn.service 製品の削除スクリプト: /var/www/cgi-bin/cbgrn/uninstall_cbgrn MySQL起動スクリプト: /etc/systemd/system/cyde_5_0.service MySQL削除スクリプト: /usr/local/cybozu/mysql-5.0/uninstall_cyde_5_0 上記の設定でインストールします。よろしいですか? [yes or no]:
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インストールが正常に終了したことを確認します。
Installing MySQL... [Thu Sep 21 18:08:52 JST 2023] mysql: [Warning] Using a password on the command line interface can be insecure. [Thu Sep 21 18:08:55 JST 2023] mysql: [Warning] Using a password on the command line interface can be insecure. Installing CGI... installing DB Script.... Installing Cybozu Scheduling Service... Created symlink /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/cyss_cbgrn.service → /etc/systemd/system/cyss_cbgrn.service. Created symlink /etc/systemd/system/graphical.target.wants/cyss_cbgrn.service → /etc/systemd/system/cyss_cbgrn.service. Installing Web files... Copying license files... Installing uninstall scripts... DataBase Initialization... done. インストールが正常に終了しました。 Webブラウザーを起動し、次のURLにアクセスしてください。 http://(サーバーのFQDN、またはIPアドレス)/(CGIディレクトリの仮想パス)/cbgrn/grn.cgi 例)http://webserver.cybozu.co.jp/cgi-bin/cbgrn/grn.cgi 例)http://10.10.203.55/cgi-bin/cbgrn/grn.cgi
インストール中に次の警告が表示されることがありますが、インストールは正常に完了しています。対応は必要ありません。
Warning: Using a password on the command line interface can be insecure. -
Garoonの初期設定を設定します。
詳細は、インストール後に行う作業を参照してください。
Linux環境で初期化する
サンプルデータや試用期間中に登録したデータなどを削除する場合にGaroonを初期化します。
GaroonのAdministratorのパスワードと、データベース接続ユーザーのパスワードを設定し、Garoonを初期化します。
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コマンドラインを起動し、スケジューリングサービスを停止します。
[root@garoon admin]# systemctl stop cyss_cbgrn.service
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次のディレクトリーに移動します。
(CGIディレクトリー)/(インストール識別子)
例:
cd /var/www/cgi-bin/cbgrn
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次のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
入力例:
./grn.cgi -C -q code/command/grn_initialize.csp db_admin_password='cybozu' db_user_password='cybozu' garoon_admin_password='cybozu' default_timezone='Asia/Tokyo' default_locale='ja' init_data='1'
パラメーター:
db_admin_password データベース管理ユーザーのパスワードを入力します。 db_user_password データベース接続ユーザーのパスワードを入力します。 garoon_admin_password Administratorのパスワードを入力します。 default_timezone タイムゾーンの情報を入力します。 default_locale ロケールの情報です。利用する言語を選択します。 - ja:日本語
- en:英語
- zh:中国語(简体)
- zh-tw:中国語(繁體)
繁體とは、繁体字のことです。
init_data データをインストールするかどうかを指定します。 - 1:標準データをインストールする
- 0:何もインストールしない
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「y」を入力し、Enterキーを押します。
Do you really initialize Garoon? (y/[n]) :
「n」を入力し、Enterキーを押すと、初期化が中止されます。
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初期化が正常に終了したことを確認します。
Done in 18 minutes 18 seconds.
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スケジューリングサービスを起動します。
[root@garoon admin]# systemctl start cyss_cbgrn.service