作業前に確認すること

作業前の確認事項

Garoonの動作環境やGaroonが使用するポートについて説明します。インストールやバージョンアップの作業をする前に必ずこの章を確認してください。

動作環境

Garoonの動作環境は次のとおりです。(2023年10月現在)

対応OS
OS バージョン
Windows (64bit) Windows Server 2022 Standard Edition
Windows Server 2022 Datacenter
Linux (64bit) Red Hat Enterprise Linux 8
Red Hat Enterprise Linux 9
対応Webサーバーサービス
OS Webサーバーサービス
Windows (64bit) インターネットインフォメーションサービス(IIS)10.0
Linux (64bit) Apache 2.4.x
対応Webブラウザー
OS Webブラウザー
Windows Microsoft Edge 最新版
Mozilla Firefox 最新版
Google Chrome 最新版
Mac Safari 最新版
Mozilla Firefox 最新版
Google Chrome 最新版
iOS、iPadOS / Safari 最新2バージョン1
Android Android Chrome 最新版
1 :たとえばiOSやiPadOSの最新バージョンが17である場合、動作環境は16と17になります。
メールサーバー

メールクライアント機能を利用する場合、別途、メールサーバーが必要です。対応しているメールサーバーは、次のとおりです。

プロトコル

IMAP4とIMAP4Sはメール受信機能のみに対応しています。

  • SMTP
  • SMTPS
  • POP3
  • POP3S
  • IMAP4
  • IMAP4S
認証形式
  • APOP
  • POP before SMTP
  • SMTP Authentication(SMTP 認証)
  • Gmail、およびExchange Onlineの先進認証(OAuth 2.0):
    システム管理でOAuthクライアントを指定したメールサーバーの設定を行い、ユーザーが「メールアカウントの詳細」画面から認可操作を行うと、先進認証(OAuth 2.0)を利用したメールの送受信ができるようになります。
暗号化プロトコル
  • TLS:
    TLSの対応バージョンは、お使いの環境によって異なります。
    • TLS 1.2、および1.3に対応:
      • Windows Server 2022 Standard Edition
      • Windows Server 2022 Datacenter Edition
      • Red Hat Enterprise Linux 9
    • TLS 1.0、1.1、1.2、および1.3に対応:
      • Red Hat Enterprise Linux 8
        セキュリティの問題によって、TLS 1.0および1.1は、使用が非推奨とされている暗号化プロトコルです。TLS 1.2以降の使用をご検討ください。
        やむを得ず、TLS 1.0および1.1を使用する場合は、OSの設定を変更する必要があります。詳細は、Red Hat社の8.1.5. TLS 1.0 および TLS 1.1 が非推奨にという記事を参照してください。

Garoonが使用するポート

Garoonが使用するポートを説明します。ファイアウォールを使用する場合、使用するプロトコルに合わせたポートのみを開けます。

画面キャプチャー:クライアントとアプリケーションサーバー間の通信イメージ

クライアントとアプリケーションサーバー間の通信
プロトコル 一般的に使用するポート番号
HTTP TCP80
HTTPS TCP443
インターネットへの接続が必要な機能

ネット連携サービス(天気予報、六曜)を使用する場合は、Garoonをインターネットに接続できる環境が必要です。なお、ネット連携サービスは、日本語のみの提供です。

IPv6環境で必要な設定

通信にIPv6を使用している環境でGaroonを運用する場合は、MySQLの設定ファイル(my.iniまたはmy.cnf)を変更します。インストーラーに同梱されているMySQLをインストールした場合を例に説明します。

Windows環境

操作手順:
  1. サーバーマシンに、サーバーのAdministrator権限を持つユーザーでログインします。

  2. Windowsの管理ツールから「サービス」を開きます。

  3. 「Cybozu_Scheduling_Service_cbgrn」を選択し、[サービスの停止]をクリックします。

  4. 「Cybozu_Database_Engine_5_0」を選択し、[サービスの停止]をクリックします。

  5. my.iniファイルを開きます。

    インストーラーに同梱されているMySQLをインストールした場合、my.iniファイルは次のディレクトリーにあります。

    • C:\Program Files\Cybozu\mysql-5.0\etc\my.ini

  6. [mysqld]セクションに、「bind-address=::」を追加します。

    変更前:

    #UNCOMMENT_ONPRE_LIN user = %HTTPD_USER%  
    skip-name-resolve  
    port = 3770  
    #socket = C:/Program Files/Cybozu/mysql-5.0/data/mysql.sock  
    (省略)

    変更後:

    #UNCOMMENT_ONPRE_LIN user = %HTTPD_USER%  
    skip-name-resolve  
    port = 3770  
    #socket = C:/Program Files/Cybozu/mysql-5.0/data/mysql.sock  
    bind-address=::  
    (省略)

  7. Windowsの管理ツールから「サービス」を開きます。

  8. 「Cybozu_Database_Engine_5_0」を選択し、[サービスの開始]をクリックします。

  9. 「Cybozu_Scheduling_Service_cbgrn」を選択し、[サービスの開始]をクリックします。

Linux環境

操作手順:
  1. サーバーマシンに、rootユーザーでログインします。

  2. スケジューリングサービスを停止します。

    [root@garoon admin]# systemctl stop cyss_cbgrn.service

  3. MySQLサービスを停止します。

    [root@garoon admin]# systemctl stop cyde_5_0.service

  4. my.iniファイルを開きます。

    インストーラーに同梱されているMySQLをインストールした場合、my.iniファイルは次のディレクトリーにあります。

    • /usr/local/cybozu/mysql-5.0/etc/my.ini

  5. [mysqld]セクションに、「bind-address=::」を追加します。

    変更前:

    [mysqld]  
    user = apache  
    skip-name-resolve  
    port = 3770  
    socket = /usr/local/cybozu/mysql-5.0/data/mysql.sock  
    (省略)

    変更後:

    [mysqld]  
    user = apache  
    skip-name-resolve  
    port = 3770  
    socket = /usr/local/cybozu/mysql-5.0/data/mysql.sock  
    bind-address=::  
    (省略)

  6. MySQLサービスを起動します。

    [root@garoon admin]# systemctl start cyde_5_0.service

  7. スケジューリングサービスを起動します。

    [root@garoon admin]# systemctl start cyss_cbgrn.service