DBMファイルからのアプリの作成

DBMファイルを読み込んで、アプリを作成します。

DBMファイルとは?

DBMファイルは、サイボウズ Office 10独自のファイル形式です。
DBMファイルにはレコードの内容と、更新通知や絞込といったアプリの設定内容を保存できます。既存のアプリを複製して新しいアプリを作成する場合は、DBMファイルを使用するとかんたんに作成できます。

操作の前に確認すること

DBMファイルを読み込む前に、読み込み可能なファイルの拡張子やデータなどの注意点を確認します。

DBMファイルの準備について

DBMファイルは、ユーザーが手動で作成できません。
作成済みのアプリからDBMファイルを書き出して準備します。

DBMファイルの拡張子について

書き出し元の製品やバージョンによって、書き出されるDBMファイルの拡張子は異なります。
書き出し元の製品と書き出されるDBMファイルの拡張子は、次のとおりです。

書き出し元 書き出されるファイルの拡張子
パッケージ版 サイボウズ Office 9.2.1以前 .dbmx
パッケージ版 サイボウズ Office 9.3.0以降 .dbmz
クラウド版 サイボウズ Office .dbmz

DBMファイルから読み込めるデータ

サイボウズ Office 10では、すべての拡張子のDBMファイルを読み込めます。
ただし、拡張子の種類によって、読み込めるデータは異なります。

拡張子が「.dbmz」で、同じ環境から出力している場合

同じ環境から出力している、拡張子が「.dbmz」のDBMファイルからは、アプリの設定とレコードデータを読み込めます。
アプリの運用管理者の設定は[全員]にリセットされます。必要に応じてアプリの運用管理者を設定してください。

拡張子が「.dbmz」で、異なる環境から出力している場合

異なる環境から出力している、拡張子が「.dbmz」のDBMファイルからは、レコードデータを読み込めます。
アプリの設定は、保持する内部データが異なるため、読み込める設定と読み込めない設定があります。
読み込めないアプリの設定は、次のとおりです。

  • ステータス管理のメンバー
  • 「メニュー(ユーザー)」項目の「メニュー項目」の設定
  • アクセス権の設定
  • 更新通知の設定
  • リマインダー通知の設定
  • リレーションの設定
  • メール読み込みの設定
  • データコピーの設定
  • 「データ参照(アドレス帳)」項目のレコード値
  • 「データ参照(ファイル管理)」項目のレコード値
  • 「カウントボタン」項目のレコード値
  • コメントのリアクション機能の値

アプリの運用管理者の設定は[全員]にリセットされます。必要に応じてアプリの運用管理者を設定してください。

拡張子が「.dbmx」の場合

拡張子が「.dbmx」のDBMファイルからは、レコードデータのみ読み込めます。ただし、テンプレートの場合、レコードデータは含まれません。
アプリの設定は読み込めません。
アプリの運用管理者の設定は[全員]にリセットされます。必要に応じてアプリの運用管理者を設定してください。

DBMファイルを読み込む

DBMファイルを読み込んで、アプリを作成します。
作成したアプリには、DBMファイルに保存されているアプリの設定や、レコードデータが反映されます。

  1. アプリを作成するためのDBMファイルを作成します。

    DBMファイルは、サイボウズ Office 10のアプリから書き出して作成します。
    詳細は、DBMファイルへのアプリデータの書き出しを参照してください。

  2. カスタムアプリをクリックします。

  3. フォルダツリーで、アプリの作成先のフォルダを選択します。 スクリーンショット:フォルダを選択している

  4. アプリを追加するをクリックします。 スクリーンショット:アプリを追加するボタンが枠線で強調されている

  5. ファイルから作成する DBM ファイル(*.dbmz、*.dbmx、*.dbm)から作成するをクリックします。 スクリーンショット:ファイルから作成するメニューが開いている

  6. DBMファイルを選択し、次に、内容を確認するをクリックします。

    次のファイルを選択した場合は、エラーが表示される場合があります。

    • 書き出した.dbmzファイルを解凍し、データを編集した後、再度.dbmzに圧縮しているファイル
    • 破損している.dbmzファイル

  7. 確認画面で、アプリを作成するをクリックします。 スクリーンショット:アプリを作成するボタンが枠線で強調されている

    アプリの作成に成功すると、追加したアプリの画面が表示されます。
    DBMファイルからアプリを作成すると、運用管理者の設定が無効になります。
    アプリの運用管理者の変更を参照して、作成したアプリで再設定を行ってください。
    その他の無効になる設定については、DBMファイルから読み込めるデータを参照してください。
    通知の設定など、アプリの設定を変更する場合は、カスタムアプリの設定を参照してください。

アプリ名に数字が表示されるときは

DBMファイルから作成したアプリの名前の右横に、数字が表示された場合の対応を説明します。

スクリーンショット:アプリ名に数字が表示されている

アプリ名の右横の数字は、次の場合に表示されます。

  • 新規のアプリを作成したフォルダの中に、同じアプリ名のアプリが存在する。
  • アプリを作成したフォルダと、作成したアプリの名前が同じである。

アプリ名の横に数字が表示された場合は、新規に作成したアプリの名前を変更し、既存のアプリやフォルダの名前と重複しないようにしてください。