ログ一覧

全文検索サーバーとGaroonに記録される、検索に関連するログについて説明します。

Workerのログ(worker.log.###)

Workerのログは、インデックスの作成で発生したエラーを調査する場合に使用します。
Garoonのデータの一部を検索できない場合は、このログで、インデックスの作成が成功したかどうかを確認します。

標準のインストールディレクトリーに全文検索サーバーをインストールした場合、次のディレクトリーにWorkerのログが保存されます。

  • Windows環境:C:\Program Files\Cybozu\cbfts\logs
  • Linux環境:/usr/local/cybozu/cbfts/logs

Workerのログは、10MBごとにファイルを分けて、11個まで保存されます。
最新のログのファイル名は、「worker.log」です。古いログのファイル名には、末尾に1から10までの連番が、古い順に振られます。
例:worker.log.1
ファイル名の末尾の数が大きいほど、古いログです。保存されたファイルの数が11個を超えると、古いファイルが削除されます。

出力例:
2022-08-18 10:10:40,343 [pool-269-thread-1] INFO OnpremiseExtractorImpl - extract C:/Program Files/Cybozu/mysql-5.0/files/cbgrn/bulletin/grn_bulletin_filebody/0/0/10  
2022-08-18 10:10:40,343 [pool-269-thread-1] INFO FileInputFieldBuilderImpl - extract fatal exception occured.  
com.cybozu.common.blob.extract.ExtractFatalException: File size exceeded 1048576 bytes. id=C:\Program Files\Cybozu\mysql-5.0\files\cbgrn\bulletin\grn_bulletin_filebody\0\0\10, type=UNKNOWN, size=1249725.  
at com.cybozu.common.fts.job.IndexMethod$1.createRequest(IndexMethod.java:45)  
at com.cybozu.common.fts.job.IndexMethod$1.buildUpdateRequest(IndexMethod.java:25)  
at com.cybozu.common.fts.job.IndexJob.run(IndexJob.java:80)  
at com.cybozu.common.async.JobRunner.run(JobRunner.java:176)  
at com.cybozu.common.async.JobRunner.doCall(JobRunner.java:149)  
at com.cybozu.common.async.JobRunner.call(JobRunner.java:111)  
at com.cybozu.common.async.JobRunner.call(JobRunner.java:29)

出力されるエラーメッセージの例
エラーメッセージ 説明
java.io.FileNotFoundException: path=(添付ファイルのパス) extract fatal exception occured. ファイルが見つからないため、「(添付ファイルのパス)」の添付ファイルのインデックス作成をスキップしたことを表します。
File size exceeded MAX_VALUE bytes. id=(添付ファイルのパス), type=(ファイルの種類), size=(ファイルサイズ). ファイルサイズが 50MB を超えているため、「(添付ファイルのパス)」の添付ファイルのインデックス作成をスキップしたことを表します。

検索クエリーのログ(fts.log)

検索クエリーのログは、検索に時間がかかる、最新の情報が検索できないなどのトラブルの原因を調査する場合に使用します。
fts.logは、Garoonのcommon.iniの[FTS]セクションで設定しているディレクトリーに保存されます。

標準のインストールディレクトリーとインストール識別子「cbgrn」を使用してGaroonをインストールした場合、Garoonを運用するサーバーの次のディレクトリーに、検索クエリーのログが保存されます。

  • Windows環境:C:\inetpub\scripts\cbgrn
  • Linux環境:/var/www/cgi-bin/cbgrn
出力例:

画面キャプチャー:検索クエリーのログの出力例

a):検索クエリーの内容
b):solrからの応答

エラーログ(fts.cb.YYYYMMDD.log)

エラーログは、検索中にGaroonで発生したエラーを調査する場合に使用します。
エラーログは、ログが出力された日付ごとに作成されます。

例:2014年9月26日に出力されたログのファイル名
fts.cb.20140926.log

標準のインストールディレクトリーにGaroonをインストールした場合、Garoonを運用するサーバーの次のディレクトリーにエラーログが保存されます。

  • Windows環境:C:\Program Files\Cybozu\cbfts\logs
  • Linux環境:/usr/local/cybozu/cbfts/logs
出力例:

画面キャプチャー:エラーログの出力例

a): solrに接続できなかったことを表します。

システム管理のログ

システム管理画面でキューからデータを削除すると、ログが表示されます。
ログは、次の構成で出力されます。
[操作][対象][ログの内容]

  • 操作:
    ユーザーが行った操作です。
  • 対象:
    アプリケーションが監視している対象です。
  • ログの内容:
    操作を行ったユーザーや、ログの対象となったデータなどが、「プロパティ:値」の形式で記述されます。値と値の間は、「,」(カンマ)とスペースで区切られています。
プロパティ
  • id: データのID
  • message: データに含まれる字句と付加情報
ログ
操作 深刻度 出力仕様
インデックス作成時のキューを削除 一般情報 [delete]queue(id:**, message: {***,...})
full_index.cspコマンド実行時のキューを削除 一般情報 [delete]queue(id:**)

full_index.cspコマンドのログ

full_index.cspコマンドのログは、どのアプリケーションのインデックスが作成されているのかを確認する場合に参照します。
full_index.cspコマンドのログは、通常は画面に表示されます。ファイルにログを保存する場合は、実行時にオプションで保存先を指定します。
エラーが発生した場合の原因を調査するために、インデックスを作成する場合は、ログをファイルに出力することを推奨します。

詳細は、次のページを参照してください。
Windows環境:インデックスを作成する
Linux環境:インデックスを作成する
DB分割構成Garoonで全文検索を運用する場合:インデックスを作成する

出力例:

画面キャプチャー:インデックスが作成された場合の出力例

a): インデックスが作成されたことを表します。

画面キャプチャー:インデックスを作成できなかった場合の出力例

b):Solrに接続できなかったことを表します。
c):5回実行して、インデックスを作成できなかったことを表します。