インストール前の準備

全文検索サーバーのインストールに必要な準備作業を説明します。

ネットワークを構築する

全文検索サーバーの運用に必要なネットワークを構築します。
Garoonとは別のサーバーで全文検索サーバーを運用する場合、全文検索サーバーを運用するサーバーにはiptablesなどのファイアウォールを設定し、Garoonのサーバーとの通信だけを許可してください。全文検索サーバーは、Garoonのサーバー以外とは通信しません。

Garoonと全文検索サーバーとの間の通信

Garoonを運用しているサーバーとは別のサーバーで全文検索サーバーを運用する場合に、Garoonと全文検索サーバーとの間で行われる通信を説明します。ファイアウォールの設定の参考にしてください。
通信に必要なポートは、全文検索サーバーをインストールする前に開放する必要があります。

画面キャプチャー:Garoonと全文検索サーバーとの間で行われる通信を説明

1:CIFSを使用している場合の例
2:NFSv4を使用している場合の例
各通信経路の説明
経路 プロトコル 説明
(A) TCP ユーザーがGaroonで検索すると、GaroonのアプリケーションはSolrに検索をリクエストし、検索結果を受け取ります。
(B) UDP/TCP キューにデータが追加されると、GaroonのMySQLはWorkerに通知します。
この通知には、随時行われるUDPでの通信と、5分おきに行われるTCPでの通信があります。
(C) TCP MySQLからの通知に応じて、WorkerはMySQLに接続し、キューからデータを取得します。
(D) TCP 全文検索サーバーに対して、Garoonの添付ファイル保存ディレクトリーに共有を設定します。この設定によって、Workerが添付ファイルの検索に必要なインデックスを作成できるようになります。この設定には、WindowsではCIFSを、LinuxではNFSを使用します。
各サービスが使用するポート番号
サービス ポート番号
MySQL 37701
Solr 89831
Worker 86861
CIFSまたはSMB(Windowsのみ)
  • TCP/IP:445
  • NETBIOS:137-139
NFS(Linuxのみ)
  • NFSv4:2049
  • NFSv3:自動割り当て
1:初期設定でのポート番号です。設定によって異なります。

Garoonがサーバー分離構成の場合

Garoonをサーバー分離構成で運用している場合、Garoonと全文検索サーバーは、次の経路で通信します。

画面キャプチャー:Garoonをサーバー分離構成で運用している場合にGaroonと全文検索サーバーとの間で行われる通信を説明

1:CIFSを使用している場合の例。
2:NFSv4を使用している場合の例。

GaroonがDB分割構成の場合

GaroonをDB分割構成で運用している場合、Garoonのインストール時に指定したデータベースサーバーでキューを管理します。キューを管理するサーバーだけが、全文検索サーバーのWorkerと通信します。

画面キャプチャー:GaroonをDB分割構成で運用している場合の通信を説明

1:NFSv4を使用している場合の例。

名前解決できることを確認する

Garoonを運用しているサーバー、および全文検索サーバーで、次のことを確認します。名前解決ができていない場合、全文検索が正常に動作しません。

  • Garoonを運用しているサーバーで確認すること:
    • 全文検索サーバーの名前解決ができること
  • 全文検索を運用しているサーバーで確認すること:
    • Garoonを運用しているサーバーの名前解決ができること
    • 全文検索サーバーのホストネームの名前解決ができること
      ホストネームの名前解決ができていない場合、Workerが正常に起動しません。

Garoonの情報を確認する

Garoonのバージョンが4.0.0以降であることを確認します。
また、Garoonの次の情報をあらかじめ取得します。

必要な情報 説明
インストール識別子 標準ではcbgrnです。
MySQLが使用するポート番号 標準では3770です。
  • データベース接続ユーザーのパスワード
  • データベース管理ユーザーのパスワード
Garoonのインストール時に指定したパスワードです。
IPアドレスまたはホスト名 Garoonを運用する各サーバーの、IPアドレスまたはホスト名です。

必要なアーカイブを用意する

全文検索サーバーのインストールに必要なアーカイブの入手方法は、サイボウズにお問い合わせください。
次のアーカイブが必要です。

  • 全文検索サーバーのインストーラー
    • Windows版:cbfts64-2.0.3.exe
    • Linux版:cbfts64-2.0.3.bin

インストール済みのMySQLを使用する場合

Garoonと同じサーバーに全文検索サーバーをインストールする場合、Garoonが、インストーラーに同梱されているMySQLかインストール済みのMySQLの、どちらのMySQLを使用しているか確認してください。
インストール済みのMySQLを使用している場合は、全文検索サーバーのインストール時に専用の設定が必要です。
詳細は、サイボウズまでお問い合わせください。

全文検索サーバーに必要なRPMパッケージをインストールする(Linux環境の場合)

全文検索サーバーを運用するために必要なライブラリーがインストールされていることを確認します。全文検索サーバーが使用するライブラリーの詳細は次のページを参照してください。