データのバックアップ

全文検索サーバーのデータ(インデックス)をバックアップします。
ストレージの故障などによってGaroonにバックアップデータをリストアした場合、全文検索サーバーでインデックスを再作成するか、Garoonにリストアしたデータが作成された時点のインデックスに戻します。インデックスの作成には時間がかかるため、通常、復旧にかかる時間は後者のほうが短くなります。そのため、全文検索サーバーのインデックスは、Garoonの同時点のデータとセットでバックアップを取得することを推奨します。

Windows環境でバックアップする

Windows環境で運用している全文検索サーバーのデータをバックアップします。

操作手順:
  1. Garoonを運用しているサーバーに、ローカルのAdministrator権限を持つユーザーでログインします。

  2. Garoonを運用しているサーバーで、Webサーバーサービスを停止します。

  3. Garoonを運用しているサーバーで、スケジューリングサービスとMySQLを停止します。

    1. Windowsのスタートメニューから、[Windows管理ツール]を選択します。
    2. [サービス]を選択し、次のサービスを停止します。
    • Cybozu_Scheduling_Service_cbgrn 1
    • Cybozu_Database_Engine_5_0
    1:「cbgrn」の部分は、インストール識別子です。

  4. 全文検索サーバーを運用しているサーバーに、ローカルのAdministrator権限を持つユーザーでログインします。

  5. 全文検索サーバーを運用しているサーバーで、WorkerとSolrを停止します。

    1. Windowsのスタートメニューから、[Windows管理ツール]を選択します。
    2. [サービス]を選択し、次のサービスを停止します。
    • Cybozu_SearchServer_Worker
    • Cybozu_SearchServer_Solr

  6. 全文検索サーバーを運用しているサーバーと、Garoonを運用しているサーバーで、コマンドプロンプトを起動します。バックアップデータを保存するディレクトリーを作成します。

    • 全文検索サーバーを運用しているサーバー
      コマンドの例:

      mkdir C:\backup\YYYYMMDD\fts
    • Garoonを運用しているサーバー
      コマンドの例:

      mkdir C:\backup\YYYYMMDD\garoon

  7. Garoonと全文検索サーバーのデータをバックアップします。

    • 全文検索サーバーのバックアップ
      次のディレクトリーをコピーします。

      • C:\Program Files\cybozu\cbfts\solr\v2\data

      全文検索サーバーのデータをコピーするコマンドの例:

      xcopy "C:\Program Files\cybozu\cbfts\solr\v2\data\" C:\backup\YYYYMMDD\fts\data /e /i
    • Garoonのバックアップ
      次のディレクトリーをコピーします。

      • C:\Program Files\cybozu\mysql-5.0\data
      • C:\Program Files\cybozu\mysql-5.0\files

      Garoonのデータをコピーするコマンドの例:

      xcopy "C:\Program Files\cybozu\mysql-5.0\data" C:\backup\YYYYMMDD\garoon\data /e /i  
      xcopy "C:\Program Files\cybozu\mysql-5.0\files" C:\backup\YYYYMMDD\garoon\files /e /i

  8. 全文検索サーバーで、ファイル「solr.xml」をバックアップします。

    全文検索サーバーを標準のディレクトリーにインストールした場合のsolr.xmlのファイルパスは、次のとおりです。

    • C:\Program Files\cybozu\cbfts\solr\v2\solr.xml

  9. 全文検索サーバーを運用しているサーバーで、WorkerとSolrを起動します。

    1. Windowsのスタートメニューから、[Windows管理ツール]を選択します。
    2. [サービス]を選択し、次のサービスを起動します。
    • Cybozu_SearchServer_Solr
    • Cybozu_SearchServer_Worker

  10. Garoonを運用しているサーバーで、MySQLとスケジューリングサービスを起動します。

    1. Windowsのスタートメニューから、[Windows管理ツール]を選択します。
    2. [サービス]を選択し、次のサービスを起動します。
    • Cybozu_Database_Engine_5_0
    • Cybozu_Scheduling_Service_cbgrn 1
    1:「cbgrn」の部分は、インストール識別子です。

  11. Garoonを運用しているサーバーで、Webサーバーサービスを起動します。

Linux環境でバックアップする

Linux環境で運用している全文検索サーバーのデータをバックアップします。

操作手順:
  1. Garoonを運用しているサーバーに、rootユーザーでログインします。

  2. Garoonを運用しているサーバーで、Webサーバーサービスを停止します。

    次のコマンドを実行します。

    # systemctl stop httpd.service

  3. Garoonを運用しているサーバーで、スケジューリングサービスとMySQLを停止します。

    次のコマンドを実行します。

    # /etc/init.d/cyss_cbgrn stop
    # /etc/init.d/cyde_5_0 stop
    「cbgrn」の部分は、インストール識別子です。

  4. 全文検索サーバーを運用しているサーバーに、rootユーザーでログインします。

  5. 全文検索サーバーを運用しているサーバーで、WorkerとSolrを停止します。

    次のコマンドを実行します。

    # /etc/init.d/cbss_worker stop
    # /etc/init.d/cbss_solr stop

  6. 全文検索サーバーを運用しているサーバーと、Garoonを運用しているサーバーで、バックアップデータを保存するディレクトリーを作成します。

    • 全文検索サーバーを運用しているサーバー
      コマンドの例:

      # mkdir -p /backup/YYYYMMDD/fts
    • Garoonを運用しているサーバー
      コマンドの例:

      # mkdir -p /backup/YYYYMMDD/garoon

  7. Garoonと全文検索サーバーのデータをバックアップします。

    • 全文検索サーバーのバックアップ
      次のディレクトリーをコピーします。

      • /usr/local/cybozu/cbfts/solr/v2/data

      全文検索サーバーのデータをコピーするコマンドの例:

      # cp -rp /usr/local/cybozu/cbfts/solr/v2/data /backup/YYYYMMDD/fts
    • Garoonのバックアップ
      次のディレクトリーをコピーします。

      • /usr/local/cybozu/mysql-5.0/data
      • /usr/local/cybozu/mysql-5.0/files

      Garoonのデータをコピーするコマンドの例:

      # cp -rp /usr/local/cybozu/mysql-5.0/data /backup/YYYYMMDD/garoon
      # cp -rp /usr/local/cybozu/mysql-5.0/files /backup/YYYYMMDD/garoon

  8. 全文検索サーバーで、ファイル「solr.xml」をバックアップします。

    全文検索サーバーを標準のディレクトリーにインストールした場合のsolr.xmlのファイルパスは、次のとおりです。

    • /usr/local/cybozu/cbfts/solr/v2/solr.xml

  9. 全文検索サーバーを運用しているサーバーで、WorkerとSolrを起動します。

    コマンドプロンプトで、次のコマンドを実行します。

    # /etc/init.d/cbss_worker start
    # /etc/init.d/cbss_solr start

  10. Garoonを運用しているサーバーで、MySQLとスケジューリングサービスを起動します。

    次のコマンドを実行します。

    # /etc/init.d/cyde_5_0 start
    # /etc/init.d/cyss_cbgrn start
    「cbgrn」の部分は、インストール識別子です。

  11. Garoonを運用しているサーバーで、Webサーバーサービスを起動します。

    次のコマンドを実行します。

    # systemctl start httpd.service