Linux環境からのアンインストール

Linux環境で全文検索サーバーをアンインストールする手順を説明します。

全文検索サーバーをインストールしたサーバーで行う作業

必要に応じてfts.jsonをバックアップし、サーバーから全文検索サーバーをアンインストールします。

fts.jsonをバックアップする

Garoonをインストールしているサーバーから全文検索サーバーをアンインストールする場合は、作業の前に、fts.jsonをサイボウズ製品が使用しないディレクトリーにコピーします。

例:

  • コピーするファイル
    /usr/local/cybozu/cbfts/conf/cb/fts.json
  • コピー先のディレクトリー
    /tmp

fts.jsonは、全文検索サーバーとGaroonの両方で使用しています。全文検索サーバーをアンインストールするとfts.jsonが削除されます。アンインストールしたあと、ほかのサーバーに全文検索サーバーをインストールしても、Garoonでは全文検索を使えません。
全文検索サーバーをアンインストールする前にコピーしたfts.jsonを、Garoonをインストールしているサーバーに戻すと、再び全文検索を使えるようになります。

全文検索サーバーをアンインストールする

サーバーから全文検索サーバーをアンインストールします。

操作手順:
  1. 全文検索サーバーを運用しているサーバーにrootユーザーでログインします。

  2. 全文検索サーバーをアンインストールします。

    次のコマンドを実行します。

    # sh /usr/local/cybozu/cbfts/uninstall

    画面の説明に従って全文検索サーバーをアンインストールします。

  3. Garoonの添付ファイル保存ディレクトリーへのマウントを解除します。

    次のコマンドを実行します。

    # umount [Garoonの添付ファイル保存ディレクトリーのパス]

    コマンドの例:
    # umount /usr/local/cybozu/mysql-5.0/files

  4. 自動マウントを解除します。

    設定ファイル「fstab」を編集し、自動マウントを解除します。

    • fstabのファイルパス:
      /etc/fstab

    • 変更内容:
      次の記述を削除します。

      [Garoonの添付ファイルを保存したサーバーのIPアドレスまたはホスト名]:[「files」ディレクトリーのパス] [「files」ディレクトリーのパス] nfs4 defaults 0 0

Garoonを運用しているサーバーで行う作業

この項目で説明する作業は、全文検索サーバーをアンインストールしたあともGaroonの運用を継続する場合に必要です。

MySQLの通知を無効化する

MySQLが全文検索サーバーに送信する通知を無効化します。
サーバー分離構成でGaroonを運用している場合は、データベースサーバーでこの作業を行います。

操作手順:
  1. Garoonを運用しているサーバーにrootユーザーでログインします。

  2. 次のディレクトリーに移動します。

    /var/www/cgi-bin/cbgrn/

    コマンドの例:

    # cd /var/www/cgi-bin/cbgrn/

  3. 次のコマンドを実行します。

    # ./grn.cgi -C -q code/command/fts/disable_udf_notifier.csp db_admin_password=(データベース管理ユーザーのパスワード)

    「UDF notifier is out of service.」と表示されることを確認します。

    エラーメッセージが表示された場合の対処方法は、次のとおりです。

    エラーメッセージ 対処方法
    Error: DB00000
    A database error has occurred.
    Database error number: DB00000
    Cause:
    DBサーバーへの接続に失敗しました
    MySQLが起動していない場合は、起動します。
    MySQLがすでに起動している場合は、データベース管理 ユーザーのパスワードが間違っている可能性があります。 正しいパスワードを指定してください。
    Error: DB99999
    A database error has occurred.
    Database error number: (エラーコード)
    Cause:
    Response from database: (エラーメッセージ)
    MySQLを読み込めません。サイボウズにお問い合わせください。

Garoonの全文検索機能を無効化する

Garoonの設定ファイルを編集し、全文検索機能を無効化します。
Garoonをサーバー分離構成で運用している場合は、すべてのサーバーでこの作業を行います。

操作手順:
  1. Garoonを運用しているサーバーにrootユーザーでログインします。

  2. 設定ファイル「common.ini」を編集します。

    • common.iniのファイルパス:
      /var/www/cgi-bin/cbgrn/common.ini

    • 変更内容:
      「enable_fts」プロパティの値を「1」から「0」に変更します。

      [FTS]
      enable_fts = "0"
      bulletin_max_category = "10000"
      cabinet_max_folder = "10000"
      message_max_message = "1000000"
      space_max_space = "1000000"
      

  3. Garoonをサーバー分離構成で運用している場合は、すべてのサーバーで手順1と手順2を実行します。

  4. GaroonのWebサーバーサービスを再起動します。

    Garoonを運用するサーバーで次のコマンドを実行し、Webサーバーサービスを再起動します。

    systemctl restart httpd.service

    アプリケーションサーバーが複数ある場合は、すべてのアプリケーションサーバーでWebサーバーサービスを再起動します。

  5. Garoonにログインし、画面上部のバーから検索ボックスが消えていることを確認します。

    バージョン 4.10以降のGaroonの例: 画面キャプチャー:検索ボックスが消えている

    検索ボックスが消えない場合:
    検索ボックスが消えない場合は、次のディレクトリー内のディレクトリーやファイルをすべて削除し、Garoonの画面を再読み込みしてください。
    /var/www/cgi-bin/cbgrn/smarty/compiled/
    「compiled」ディレクトリー自体は削除しないように注意してください。

マウントの設定を解除する

NFSサービスの設定ファイル「exports」を編集し、全文検索サーバーからのNFSマウントの許可を解除します。サーバー分離構成でGaroonを運用している場合、この作業は添付ファイルを保存しているサーバーで行います。

操作手順:
  1. NFSサービスの設定ファイル「exports」を編集します。

    Garoonの添付ファイルを保存しているサーバーで、「exports」を編集します。

    • exportsのファイルパス:
      /etc/exports

    • 変更内容:
      次の記述を削除します。

      [「files」ディレクトリーのパス] [全文検索サーバーのIPアドレスまたはホスト名](rw)

これで、全文検索サーバーのアンインストールは終了です。