作業の前に確認すること
データ移行ツールを使用する前に確認する項目を説明します。
作業の流れ
次のステップで作業します。
完了したStepのチェックボックスを選択すると、チェックシートとして利用できます。
すでに、クラウド版 サイボウズ Officeの試用または購入が完了している場合は、Step 4に進みます。
次の設定が完了していない状態で、データ移行ツールを実行すると、エラーが表示され処理が中断します。
移行ツールを実行する前に必ず設定を確認してください。
- ログイン名とパスワードを設定している
- ログイン方法を「ログイン名を入力する」に設定している
- 移行可能な組織名を設定している
- メールサーバーの設定で、POP before SMTPの設定を無効にしている
詳細は、次のページを参照してください。
ログインに関する設定を確認する
組織情報を確認する
POP before SMTPを無効にする
cybozu.comのメンテナンス中は、データを移行できません。
データ移行中に利用停止の開始時間になった場合、データ移行は中断されます。メンテナンス後に再度、最初からデータ移行の作業が必要になります。
cybozu.comは、日本時間の毎月第2日曜日午前1時から午前7時に、定期メンテナンスを実施します。
定期メンテナンス時のデータ移行ツールの利用停止期間は、前々日の金曜日午後6時から定期メンテナンス終了までです。金曜日が祝日の場合は、木曜日の午後6時から停止します。
サイボウズからのお知らせのメンテナンス情報を参照し、データ移行がcybozu.comのメンテナンスやデータ移行ツールの利用停止期間と重ならないよう、作業日程を組んでください。
メールを受信できれば、データの移行は完了です。
動作環境と移行可能なデータ量
作業の前に、データ移行ツールの動作環境と、移行できるデータの量を確認します。
動作環境
クラウド版 サイボウズ Officeの動作環境は、パッケージ版 サイボウズ Officeの動作環境と異なります。
詳細は、サイボウズのクラウドサービスの動作環境を参照してください。
動作環境以外でデータ移行ツールを使用すると、エラーが発生する場合があります。
詳細は、製品サイトのデータ移行ツール動作環境を参照してください。
プロキシ経由でデータ移行ツールを実行する場合は、環境変数を設定する必要があります。
詳細は、よくあるご質問のプロキシ経由でデータ移行ツールを実行できますか?という記事を参照してください。
移行可能なデータ量
データ移行ツールは、200GBまでのデータを移行することを想定して設計されています。
移行するデータ量が200GBを超える場合は、エラーメッセージが表示され、データ移行ツールが終了します。
移行するデータ量が多い場合は、よくあるご質問のクラウド版 サイボウズ Officeに移行したいデータ量が200GBを超えています。という記事を参照して対応方法を確認してください。
また、サーバーのスペックやネットワーク環境によって、処理に時間が掛かる場合があります。
移行時間の目安として、過去の実績を公開しています。詳細は、よくあるご質問のクラウド版へのデータ移行時間の目安を教えてください。という記事を参照してください。
移行可能なユーザー数
データ移行ツールを使って、クラウド版 サイボウズ Officeに移行できるユーザー数の上限は350人です。ユーザー数が350人より多い場合は、よくあるご質問のテクニカルサポートへのお問い合わせ方法を教えてください。という記事を確認し、サイボウズまでお問い合わせください。
移行元製品の運用環境
移行元製品の運用環境によっては、データ移行ツールが使用できない場合があります。
お使いの運用環境に応じて、確認する項目を説明します。
お客様所有のサーバーの場合
インストール先のサーバーのAdministrator権限を持つユーザーでサーバーにログインできる場合は、データ移行ツールを使ってデータを移行できます。
レンタルサーバーの場合
インストール先のサーバーのAdministrator権限を持つユーザーでサーバーにログインできる場合は、データ移行ツールを使ってデータを移行できます。
データ移行の操作をすると、レンタルサーバーに負荷が掛かる恐れがあります。データを移行する前に、レンタルサーバー業者にデータ移行ツールの使用が可能かどうかを確認してください。
レンタルサーバーからのデータ移行が難しい場合は、次の方法でのデータ移行をご検討ください。
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移行するデータを確認します。
詳細は、クラウド版に移行できるデータを参照してください。 -
レンタルサーバーから、手順1で確認したデータをお客様のローカル環境にダウンロードします。
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お客様のローカル環境に、レンタルサーバーで運用している環境と同じバージョンのサイボウズ Officeを構築します。
サイボウズ Officeを構築する手順は、お使いのバージョンのマニュアルを参照してください。
サイボウズ Office 10:インストール -
手順3の環境に、手順2のデータをリストアします。
データをリストアする手順は、お使いのバージョンのマニュアルを参照してください。
サイボウズ Office 10:リストア -
手順4の環境でデータ移行ツールを起動し、データを移行します。
クラウド版に移行できるデータ
クラウド版に移行できるデータは、移行元のパッケージ版サイボウズ Officeのバージョンによって異なります。
移行できるデータのディレクトリに含まれていても、移行できないデータに記載されているデータやファイルは、パッケージ版だけで利用するデータであるため、クラウド版に移行されません。
移行元のバージョンがサイボウズ Office 10の場合の移行できるデータと移行できないデータは、次のとおりです。
移行できるデータ | 移行できないデータ |
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サイボウズ Office 10の詳細なファイル構成については、ファイル構成を参照してください。
移行元のバージョンがサイボウズ Office 9の場合の移行できるデータと移行できないデータは、次のとおりです。
移行できるデータ | 移行できないデータ |
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移行元のバージョンがサイボウズ Office 8、サイボウズ Office 7、およびサイボウズ Office 6の場合の移行できるデータと移行できないデータは、次のとおりです。
移行できるデータ | 移行できないデータ |
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移行によって更新されるデータ
データを移行すると、クラウド版のデータが更新されたり、削除されたりします。
ここでは、パッケージ版のユーザー情報やパスワード、組織情報などのデータが、移行時にどのように扱われるかを説明します。
クラウド版のデータ
データを移行すると、移行先のクラウド版のデータは、移行元のパッケージ版のデータで上書きされます。
このため、データを移行する前にクラウド版に登録しているデータは削除されます。
すでにクラウド版の運用を開始している場合は、データを移行する前に、必要なデータをCSVファイルに書き出すことを推奨します。
ユーザー情報
データを移行すると、パッケージ版のユーザー情報は、クラウド版の「cybozu.com共通管理」に取り込まれます。
すでにクラウド版 サイボウズ Officeをお使いで、パッケージ版とクラウド版の両方に同じログイン名のユーザーが存在する場合、パッケージ版のデータを使ってクラウド版のユーザー情報を更新するかどうかを選択できます。
パッケージ版のユーザー情報は、cybozu.com共通管理に次のように取り込まれます。
- パッケージ版の「名前」は、クラウド版の「表示名」に取り込まれます。
- パッケージ版の「よみ」は、クラウド版の「よみがな(姓)」に取り込まれます。
パッケージ版で「よみ」の姓と名をスペースで分けている場合は、クラウド版の「よみがな(姓)」と「よみがな(名)」に分けて取り込まれます。よみがなを姓名で分けてクラウド版に取り込みたい場合は、データ移行ツールを実行する前に、パッケージ版でユーザー情報の「よみ」の姓名をスペースで区切ってください。 - パッケージ版の「ログイン名」は、クラウド版の「ログイン名」に取り込まれます。
- パッケージ版の「E-mail」は、クラウド版の「メールアドレス」に取り込まれます。
- パッケージ版の「URL」は、クラウド版の「URL」に取り込まれます。
ただし、パッケージ版の「URL」がhttpまたはhttpsで始まらない場合や、URLの形式でない場合、クラウド版の「URL」は空になります。 - パッケージ版の「連絡先」は、クラウド版の「電話番号」に取り込まれます。
組織情報
データを移行すると、パッケージ版に登録されていた組織情報(旧:グループ情報)は、クラウド版の「cybozu.com共通管理」に取り込まれます。
cybozu.com共通管理に統合される情報
- パッケージ版の「組織名(旧:グループ名)」は、クラウド版の「組織名」に取り込まれます。
- パッケージ版の次の組織情報(旧:グループ情報)は、クラウド版の組織の説明欄に取り込まれます。
- よみ
- URL
- 連絡先
- Fax
- クラウド版の組織コードは、パッケージ版の組織情報と統合する際に、パッケージ版の組織IDをもとに、システムによって自動的に設定されます。
組織コードを変更すると、データ移行ツールの実行時に、パッケージ版から移行した組織が重複して追加される恐れがあります。システムによって自動的に設定された組織コードは変更しないでください。 - パッケージ版の組織の所属ユーザーの情報は、クラウド版の組織の所属ユーザーの情報に取り込まれます。
cybozu.com共通管理での表示について
cybozu.com共通管理の組織は階層化できますが、データ移行に伴い追加された組織は並列で表示されます。
これは、移行元のパッケージ版 サイボウズ Officeの組織情報が階層表示に対応していないためです。
ただし、移行前にcybozu.com共通管理に組織が登録されていたかどうかで、追加された組織が表示される状態は異なります。
この場合、移行元の組織情報は、そのまま移行先のcybozu.com共通管理に取り込まれます。
移行元の組織コードは、組織IDを利用して、データ移行ツールを実施する場合のみ、システムによって強制的に生成されます。通常、移行元のパッケージ版に組織コードは存在しません。
移行元の組織情報は「サイボウズ Officeの組織」として、まとめてcybozu.com共通管理に取り込まれます。
ただし、データの移行によって追加された組織とわかるように、組織名の後ろに「(OF)」が表示されます。
データ移行ツールを複数回実行する場合の注意
実際の作業の前に試験的にデータ移行ツールを実施する場合や、移行中のエラーにより再度データ移行を実施する場合など、データ移行ツールを複数回実行することがあります。
このような場合での組織情報の扱いについて説明します。
データの移行では、移行元と移行先で組織コードが同一であれば、同じ組織とみなします。
cybozu.com共通管理側で組織コードを変更しない限り、データ移行ツールを複数回実行しても、組織が重複して追加されることはありません。
ただし次の変更をしている場合は、次回のデータ移行でcybozu.com共通管理に反映される内容が異なるため、注意が必要です。
- 前回のデータ移行から、移行元で組織名や所属ユーザーを変更している。
- 前回のデータ移行で取り込んだ組織の組織コードを、移行先で変更している。
移行元と移行先で組織コードが同一であれば、次のようにデータが移行されます。
- 組織名:
一度移行された情報は、データ移行ツールでは更新や削除ができません。
データを移行したあとにパッケージ版の組織名を変更した場合は、手動でcybozu.com共通管理の組織名を更新する必要があります。 - 組織に所属するユーザー:
一度移行された情報は、データ移行ツールでは削除できません。
前回のデータ移行時から、追加された所属ユーザーのみ、cybozu.com共通管理に移行されます。- 移行ツール実行1回目
- 移行ツール実行2回目
- 移行ツール実行1回目
移行元と移行先で組織コードが異なるサイボウズ Officeの組織は、次回のデータ移行で新規の組織として移行先に追加されます。
会社情報
データを移行しても、パッケージ版の会社情報は、クラウド版には取り込まれません。
データ移行後に、次のページを参照し、クラウド版で必要な設定をしてください。
ヘッダー:ロゴとリンク先を変更する
ログインページ:表示する会社名を変更する
クライアント証明書
セキュアアクセスのクライアント証明書は継続して使用できます。データを移行しても、クライアント証明書を更新する必要はありません。
詳細は、セキュアアクセスを設定する方法を参照してください。
443ポートの開放
クラウド版の環境(cybozu.com)には、443ポートでアクセスします。
そのため、データを移行する前に、お客様のサーバーやファイアウォールなどのネットワーク機器で「443ポート」を開放する必要があります。
ポート開放の手順は、移行元製品でお使いのサーバーの管理者やネットワーク管理者にお問い合わせください。