カスタムアプリのCSVフォーマット

カスタムアプリでは、次のデータをCSVファイルで管理できます。

  • アプリログ
  • レコード
  • メール通知の設定

アプリログ

アプリログデータのファイルフォーマットを説明します。

アプリログデータのCSVファイルの出力例:

2013/05/27,12:34:00,IPアドレスです。,16,高橋
健太,レコード閲覧,レコードID=4,セミナー資料作成

アプリログデータのCSVファイルの各項目についての詳細は、次のとおりです。

項目 説明
日付 日付の形式は「yyyy/mm/dd」です。
時刻  
IPアドレス  
ユーザーID  
ユーザー  
操作  
備考  
付加情報  

レコード

標準項目
項目 説明
レコード番号
  • データを上書きする場合:
    上書きするレコードのレコード番号を記載します。
    レコード番号が一致する場合のみ、データが上書きされます。
  • 新しくレコードを追加する場合:
    既存のレコード番号と異なる値を記載するか、空欄にします。
    新規レコードを追加する際は、CSVファイルの上位のデータから順に追加されます。
    新規レコードのレコード番号は、アプリ内のレコード番号の最大値に、1を足した値です。
登録日時 上書きされません。
登録者 サイボウズ Office 10のユーザーではない名前がCSVファイルにあっても読み込みます。
「登録者」がサイボウズ Office 10のユーザーと一致する場合は、「レコード登録者に許可するアクセス権」が適用されます。
姓名の間のスペースの有無や文字の全角半角なども区別されるため、「登録者」を読み込む場合は注意が必要です。
更新日時 上書きされません。
更新者 CSVファイルを読み込んだユーザーが設定されます。
任意の項目
項目 説明
「文字列(複数行)」項目 セル内改行をする場合は、必ず改行コードを「LF」に設定します。
「LF」以外の方法でセル内改行をするとCSVファイルのデータを正確に認識できない場合があります。
改行コードの変換や、セル内改行の削除は、次のページを参照してください。
【LF】への改行コードの変換方法
セル内改行の削除方法
「URL」項目 URLとリンク名を読み込む場合は、フィールドでURLとリンク名を「,」(カンマ)で区切って登録します。
例: http://xxxx/co.jp,リンク名
「メニュー(文字列)」項目 CSVファイルから読み込む場合は、項目の設定の「メニュー項目」で設定されている値を設定します。
「メニュー(ユーザー)」項目 CSVファイルから読み込む場合は、項目の設定の「メニュー項目」で設定されている値を設定します。
「ラジオボタン」項目 CSVファイルから読み込む場合は、項目の設定の「メニュー項目」で設定されている値を設定します。
「カウントボタン」項目 「カウントボタン」項目は、CSVファイルから読み込めません。
CSVファイルに書き出す場合は、カウントボタンをクリックした人数が表示されます。
「チェックボックス」項目 レコード値に応じて、次の値を設定します。
  • チェックあり:1
  • チェックなし:0
「チェックボックスリスト」項目
  • CSVファイルに書き出す場合:
    レコード値は、カンマで区切って1行で書き出されます。
    例:
    東京,大阪,横浜
  • 新規アプリをCSVファイルから作成する場合:
    読み込んだカンマ区切りの値が、チェックボックスリストのメニュー項目として設定されます。
    例:
    • チェックボックスリストとして読み込むCSVファイルのレコード値
      1行目:A,D
      2行目:B,E
      3行目:A,B,C,D,E
    • CSVファイルからアプリを作成したあとのチェックボックスリストのメニュー項目
      A、D、B、E、C
    • CSVファイルからアプリの作成したあとのチェックボックスリストのレコード値
      1行目:A,D
      2行目:B,E
      3行目:A,D,B,E,C
  • 既存アプリにCSVファイルを読み込む場合:
    同じメニュー項目の値が複数読み込まれる場合は、1つのメニュー項目のみ、値として追加されます。
    読み込んだあとのレコード値の順番は、設定済みのメニュー項目の順番になります。
    例:
    • 設定済みのメニュー項目の順番
      東京、大阪、横浜
    • 読み込むCSVファイルのチェックボックスリスト項目のレコード値
      東京,横浜,名古屋,大阪,福岡,東京
    • 読み込んだあとのチェックボックスリスト項目のレコード値
      東京,大阪,横浜,名古屋,福岡
      ただし、メニュー項目として未設定の値を読み込んだ場合は、メニュー項目には追加されません。
      アプリの運用管理者に、メニュー項目に追加するよう依頼してください。
「数値」項目 「数値」項目で、カンマ(,)を含むデータを読み込むと、値が空欄になります。
「数値」項目に読み込む値から、カンマ(,)を削除する必要があります。
詳細は、カンマやアポストロフィーの削除方法を参照してください。
「日付」項目 日付の形式は「yyyy/mm/dd」です。
「時刻」項目 時刻の形式は「hh:mm」です。
「日付時刻」項目 日付と時刻の形式は「yyyy/mm/dd hh:mm」です。
「時間量」項目 時間量の形式は「dd:hh:mm:ss」です。
「時間計算」項目 CSVファイルに書き出す場合:
計算対象の項目の組み合わせによって、時間計算の形式は異なります。
たとえば、計算対象が「日付時刻」項目と「時間量」項目の場合、時間計算は「日付時刻」項目の形式で書き出されます。
「時間量」項目の形式で書き出された場合は「dd:hh:mm:ss」です。
「日付」項目の形式で書き出された場合は「yyyy/mm/dd」です。
「時刻」項目の形式で書き出された場合は「hh:mm」です。
「日付時刻」項目の形式で書き出された場合は「yyyy/mm/dd hh:mm」です。
「期間計算(現在日時)」項目
  • CSVファイルに書き出す場合:
    単位に「年」または「年月」を設定している場合、出力形式は「yy,mm」です。
    単位に「年」または「年月」以外を設定している場合、出力形式は「dd:hh:mm:ss」です。
  • CSVファイルから読み込む場合:
    CSVファイルで設定した値は反映されません。読み込む項目としては設定可能です。
「ファイル」項目 ファイル自体を、CSV ファイルから読み込めません。
レコード番号が一致している場合、設定する値によっては既存レコードの添付ファイルが削除されることがあります。
次の点に注意してください。
  • 空欄を読み込む場合:既存レコードに添付されているファイルが削除されます。
  • 空欄以外の値を読み込む場合: 既存レコードに添付されているファイルは削除されず残ります。
データ参照(アドレス帳) 該当のアドレスデータを開いたURLの、末尾の番号です。
例:
https://(サーバーのIPアドレスまたはホスト名)/scripts/cbag/ag.exe?page=AddressCompanyView&BID=&aCID=10
CSVファイルに書き出す場合:「10」が書き出されます。
CSVファイルを読み込む場合:「10」を指定します。
データ参照(ファイル管理) 該当のファイル管理データを開いたURLの、末尾の番号です。
例:
https://(サーバーのIPアドレスまたはホスト名)/scripts/cbag/ag.exe?page=FileView&gid=12&fFID=20
CSVファイルに書き出す場合:「20」が書き出されます。
CSVファイルを読み込む場合:「20」を指定します。
コメント
項目 説明
コメント コメントを書き出すことは可能です。宛先指定されているコメントは、「@:加藤 美咲」など、「@:」に続いてユーザー名が表示されます。
ただし、コメントをCSVファイルから読み込むことはできません。

ファイル作成時の注意点

目的に応じて、CSVファイルに入力する値を変更してください。

  • 項目の並び順
    既存のアプリにCSVファイルを読み込む際に、既存のアプリとCSVファイルで項目の並び順が異なっていると、データを正常に読み込めません。CSVファイルを読み込む前に、必ず項目の並び順を確認してください。
  • 読み込んだレコードデータの表示順
    CSVファイルを読み込んだ後に、レコードの一覧画面を表示すると、レコード番号の降順で表示されます。このため、CSVファイルの末尾のデータが、レコードの一覧画面では先頭に表示されます。
  • カンマ(,)付きのデータがある場合
    「数値」項目で、カンマ(,)を含むデータを読み込むと、値が空欄になります。
    「数値」項目に読み込む値から、カンマ(,)を削除してください。
  • アポストロフィー(')付きのデータを読み込む
    「数値」項目で、アポストロフィー(')を含むデータを読み込むと、値が空欄になります。
    また、「文字列(1行)」や「文字列(複数行)」項目では、「'田中」のようにアポストロフィー(')付の値がそのまま読み込まれます。
    CSVファイルを読み込む場合は、文字列の先頭に付いたアポストロフィー(')を削除するかどうかを確認してください。

カンマやアポストロフィーの削除方法

次の手順で、カンマ(,)、アポストロフィー(')を削除できます。ここでは、Excelの機能を利用します。
Excelの機能の詳細は、Excelのヘルプを参照してください。

  1. Excelを起動し、CSVファイルを開きます。

  2. 空白セルの1つに、数値「1」を入力します。

  3. 手順2のセルを選択し、[Ctrl]+[C]キーを押し、セルのデータをコピーします。

  4. カンマ(,)や、アポストロフィー(')を含むセルを選択します。

  5. 右クリックし、「形式を選択して貼り付け」を選択します。

    「形式を指定して貼り付け」ダイアログが表示されます。

  6. 「演算」の「乗算」ラジオボタンを選択し、[OK]をクリックします。 スクリーンショット:形式を選択して貼り付ける

  7. 手順2のセルの値を削除します。

【LF】への改行コードの変換方法

「文字列(複数行)」項目でLF 以外の改行コードを使用している場合、次の手順で改行コードを【LF】に変換できます。
ここでは、テキストエディタに「秀丸」を使用している場合を例に説明します。

  1. 「秀丸」を起動し、CSVファイルを開きます。

  2. [ファイル]メニューから「名前をつけて保存」を選択し、ダイアログ右下にあるドロップダウンリストから「改行=LF」を選択して保存します。

セル内改行の削除方法

次の手順で、「文字列(複数行)」項目からセル内改行を削除できます。
ここでは、Excelの機能を利用します。Excelの機能の詳細は、Excelのヘルプを参照してください。

  1. Excelを起動し、[Ctrl]+[F]キーを押し、「置換」タブを選択します。

    「検索と置換」ダイアログが表示されます。
    スクリーンショット:検索と置換

  2. 「検索する文字列」の入力欄をクリックし、[Ctrl]+[J]キーを押します。

    この操作を行っても表示上の変化はありませんが、置換対象にセル内改行が設定されます。

  3. 「置換後の文字列」の入力欄は空欄のまま「すべて置換」をクリックします。

  4. セル内の改行がすべて削除され、データが1行で表示されていることを確認します。

アプリのメール通知の設定

メール通知の設定データのファイルフォーマットを説明します。

アプリのメール通知のCSVファイルの出力例:

工事関連,指定レコード値,内容,工事,を含む,(レコード登録者)  
,,,,,高橋 健太(sample01@test)

アプリのメール通知のCSVファイルの各項目についての詳細は、次のとおりです。

項目 説明
条件名 更新通知名です。
条件種類 通知条件です。
項目 通知条件が指定レコード値の場合のみ表示されます。
条件値 通知条件が指定レコード値の場合のみ表示されます。
条件種類 通知条件が指定レコード値の場合のみ表示されます。
通知先  
条件名 省略されるため、空欄です。
条件種類 省略されるため、空欄です。
項目 省略されるため、空欄です。
条件値 省略されるため、空欄です。
条件種類 省略されるため、空欄です。
通知先