過去データの退避

指定した日付以前のデータを、参照専用データとして退避できます。

操作の前に確認すること

操作の前に、次の注意事項と退避処理の時間の目安を確認してください。

注意事項
  • 退避したデータは閲覧のみ可能です。

  • 退避したデータは復旧できません。
    退避処理を予約する前に、必ずデータをバックアップしてください。

  • データの退避には、サーバーに十分な空き容量が必要です。目安として、次の両方の空き容量があるか確認してください。

    • (データディレクトリ)/mw/dataディレクトリの2倍
    • (データディレクトリ)/mw/file配下のすべてのws[数字]ディレクトリの和

    データディレクトリの確認方法は、サーバー環境の確認を参照してください。

  • データの退避中は、自動的にメンテナンスモードになり、メールワイズ 5にアクセスできません。データの退避は、業務終了後など、メールワイズ 5を利用しない時間帯に行ってください。
    データの退避処理には、時間がかかる場合があります。データの退避処理の時間は、データ量やサーバースペックなどの環境によって変動します。

  • データの退避中は、メールの自動受信が無効になります。

  • データの退避中は、処理を途中で強制終了しないでください。

退避処理の時間の目安

次のような条件の場合、退避処理にかかる時間は約4時間30分程度です。

環境 説明
マシンスペック
  • CPU:Quad-Core AMD Opteron 2.70 GHz
  • メモリ:2GB
  • サーバーOS:Windows Server 2003 R2
登録データ
  • メールデータ:(メールアプリケーション数:5)
    1メールアプリケーションのメールデータ:約86,000件
  • 電話履歴:
    履歴データ:約134,000件
  • アドレス帳:
    会社データ:約58,000件
    顧客データ:約133,000件
退避対象データ
  • メールデータ:
    受信メール:約101,000件
    送信メール:約101,000件
  • 電話履歴:
    履歴データ:約62,000件
  • アドレス帳:
    会社データ:約58,000件
    顧客データ:約133,000件
データ容量(data/file配下の容量) 約20GB

過去データを退避する

メールワイズ 5で、データ退避の実行ファイルを作成します。
データ退避の実行は、メールワイズ 5をインストールしているサーバーで、実行ファイルを起動して行います。

操作手順:
  1. ヘッダーの歯車アイコンをクリックします。

  2. [システム設定]をクリックします。
    画面キャプチャー:ヘッダー

    システム管理用パスワードを設定している場合は、パスワードを入力し、[OK]をクリックします。

  3. 左ペインで、 全般をクリックします。

  4. 「データ管理」セクションの 過去データの退避をクリックします。

  5. データを退避させる対象のメールスペース、および日付を指定します。

    指定した日以前のデータを退避します。

  6. 設定内容を確認し、退避処理の実行ファイルを作成するをクリックします。

    データディレクトリ配下に、データ退避の実行ファイル「mwsave.bat」が作成されます。
    データディレクトリの確認方法は、サーバー環境の確認を参照してください。

  7. コマンドプロンプトを起動します。

  8. データディレクトリに移動します。

    データディレクトリがC:\cybozu\mailwise\cbmwの場合の例:

    cd C:\cybozu\mailwise\cbmw

  9. 次のコマンドを実行します。

    mwsave.bat

    メールワイズ 5がメンテナンスモードになり、データ退避が実行されます。

退避したデータの閲覧方法
  • システム設定画面
    データ退避が完了すると、「過去データの退避」画面下部に、退避したデータの次の情報が一覧で表示されます。

    • データを退避したメールスペース名
    • データを退避した期間
    • 退避したデータの保存ディレクトリ

    画面キャプチャー:退避したデータの一覧が表示されている

  • ユーザー画面
    データ退避が完了すると、データを退避したメールスペースの各アプリケーションの画面に、退避したデータへの参照リンクが表示されます。

    • メールアプリケーションの場合:
      画面キャプチャー:メールアプリケーションの一覧画面で過去データへの参照リンクが表示されている
    • 電話履歴の場合:
      画面キャプチャー:電話履歴の一覧画面で過去データへの参照リンクが表示されている

    参照リンクをクリックすると、別ウィンドウで退避したデータの参照画面が表示されます。
    データの検索、およびCSVファイルへの書き出しが可能です。
    画面キャプチャー:退避したデータの参照画面