メールアプリケーションの移動

メールアプリケーションを別のメールスペースに移動します。
メールスペースのメールアプリケーションの数が上限に達した場合や、組織変更などによりメールアプリケーションを整理する場合に便利です。

操作の前に確認すること

  • 試用期間中、またはライセンスを登録済みのメールスペースが2つ以上存在する場合に使用できる機能です。
  • メールアプリケーションの移動中は、自動的にメンテナンスモードになり、メールワイズ 5にアクセスできません。メールアプリケーションの移動は、業務終了後など、メールワイズ 5を利用しない時間帯に行ってください。
    メールデータの量により、移動処理に時間がかかる場合があります。
  • 事前に移動先のメールスペースのメールアプリケーション数を確認してください。
    1つのメールスペースで管理できるメールアプリケーションは5個までです。移動先のメールスペースのメールアプリケーション数が6個以上になると、エラーが発生します。
  • 次の設定内容は、メールアプリケーションを移動したあとも引き継がれます。
    • アクセス権
    • メールサーバーの設定
    • 運用管理の設定
  • メールアプリケーションを移動する前に退避が完了しているデータは、移動先のメールスペースから閲覧できます。
    退避したデータを閲覧できるのは、移動元のメールスペースの利用ユーザーだけです。メールスペースの利用ユーザーの確認方法は、利用ユーザーの設定を参照してください。

メールアプリケーションを移動する

メールワイズ 5で、メールアプリケーションの移動処理の実行ファイルを作成します。
移動処理の実行は、メールワイズ 5をインストールしているサーバーで、実行ファイルを起動して行います。

操作手順:
  1. ヘッダーの歯車アイコンをクリックします。

  2. [システム設定]をクリックします。
    画面キャプチャー:ヘッダー

    システム管理用パスワードを設定している場合は、パスワードを入力し、[OK]をクリックします。

  3. 左ペインで、 全般をクリックします。

  4. 「データ管理」セクションの メールアプリケーションの移動をクリックします。

  5. 移動元のメールスペースおよびメールアプリケーションを選択します。
    画面キャプチャー:メールスペースおよびメールアプリケーションを選択している

  6. 移動先のメールスペースを選択します。

  7. 移動先に移動元のアドレスデータを自動的に登録するかどうかを選択します。

    登録する場合は、「メールに紐付いたアドレスデータを、移動先のメールスペース用のデータに変換する。」のチェックボックスを選択します。
    詳細は、アドレスデータの変換についてを参照してください。

  8. 設定内容を確認し、移動処理の実行ファイルを作成するをクリックします。

    データディレクトリ配下に、メールアプリケーションの移動処理の実行ファイル「mwmovemail.bat」が作成されます。
    データディレクトリの確認方法は、サーバー環境の確認を参照してください。

  9. コマンドプロンプトを起動します。

  10. データディレクトリに移動します。

    データディレクトリがC:\cybozu\mailwise\cbmwの場合の例:

    cd C:\cybozu\mailwise\cbmw

  11. 次のコマンドを実行します。

    mwmovemail.bat

    メールワイズ 5がメンテナンスモードになり、メールアプリケーションの移動処理が実行されます。

移動ログの閲覧方法

メールアプリケーションの移動が完了すると、「メールアプリケーションの移動」画面下部に、実行した移動処理の次の情報が新しい順に表示されます。

  • 日時:
    処理の完了日時、またはエラーが発生した日時のいずれかが表示されます。
  • 移動元メールスペース
  • 移動先メールスペース
  • メールアプリケーション
  • アドレスデータの登録:
    移動先に移動元のアドレスデータを自動的に登録した場合は、 チェックマーク が表示されます。

画面キャプチャー:移動ログ

アドレスデータの変換について

移動元のメールとひもづいたアドレスデータを、移動先のメールスペース用のデータに変換するかどうかを設定します。
アドレスデータを変換すれば、メールと顧客情報がひもづいた状態で、メールアプリケーションを移動できます。

ただし、アドレスデータを変換する・しないにかかわらず、移動元のメールと移動先に登録している顧客データのメールアドレスが一致する場合、そのメールは移動先の顧客データとひもづきます。

イラスト:メールのひもづけが移動元の顧客情報から移動先の顧客情報に変わるイメージ

アドレスデータを変換する場合

移動元のメールとひもづいた顧客情報のコピーが、新規の顧客データとして、移動先のアドレス帳に登録されます。
メールは移動先に登録された顧客データとひもづきます。

コピーされる顧客情報の項目は、次のとおりです。

  • 名前
  • よみ
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • 配信停止

そのほかの項目はコピーされません。
顧客コードは、移動先で自動で連番を設定されていれば、自動採番されます。手動で入力する設定の場合は空欄になります。

イラスト:変換して登録された移動先の顧客情報とメールがひもづくイメージ

途中でメールアプリケーションの移動処理を中止しても、すでに移動先に登録された顧客データはロールバックされず残ります。

アドレスデータを変換しない場合

移動元のメールとひもづいた顧客情報は、移動先のアドレス帳に登録されません。

移動元のメールと移動先に登録している顧客データのメールアドレスが一致しなければ、そのメールは顧客情報が未登録の状態になります。

イラスト:移動先でメールと顧客情報のひもづけが切れるイメージ

移動処理が完了したあと、移動元と同じメールアドレスの顧客データを移動先に登録してメールとひもづけ直しても、移動元と一致しない場合があります。