バックアップとリストア
次の環境でGaroonをインストールした場合を例に、バックアップやリストアについて説明します。
- Windows環境:
- インストール識別子:cbgrn
- CGIディレクトリー:C:\inetpub\scripts
- MySQLのインストールディレクトリー:C:\Program Files\Cybozu
- Linux環境:
- インストール識別子:cbgrn
- CGIディレクトリー:/var/www/cgi-bin
- MySQLのインストールディレクトリー:/usr/local/cybozu
注意事項
バックアップやリストアをする前に必ず確認する項目について説明します。
- バックアップおよびリストアは、次のユーザーで作業する必要があります。
- Windows環境:
サーバーマシンのローカルのAdministrator権限を持つユーザー - Linux環境:
root権限を持つユーザー
- Windows環境:
- データのバックアップ中は、Garoonを使用できません。
- データのサイズによっては、バックアップに時間がかかる場合があります。
- データのバックアップ元とリストア先のGaroonのバージョンは、同一である必要があります。
- Garoonが使用している次のディレクトリーには、バックアップデータを保存しないでください。バージョンアップやService Packの適用などを行った場合に、データを消失する恐れがあります。
- Windows環境:
- C:\Program Files\Cybozu およびサブディレクトリー
- C:\inetpub\scripts\cbgrn およびサブディレクトリー
- Linux環境:
- /usr/local/cybozu およびサブディレクトリー
- /var/www/cgi-bin/cbgrn およびサブディレクトリー
- Windows環境:
- 監視ツールで各サービスやデーモンの動作を監視している場合、作業が完了するまで監視対象からGaroonを外すことを推奨します。
バックアップの対象
データベース(MySQL)で使用しているdataディレクトリーとfilesディレクトリーを対象にバックアップします。
各ディレクトリーに格納されているデータは、次のとおりです。
- dataディレクトリー:
MySQLが動作するために必要なデータが保存されています。
データベースユーザーのパスワードや、Garoonのアプリケーションのデータなどが含まれます。 - filesディレクトリー:
メッセージや掲示などの添付ファイルのデータが保存されています。
MySQLのデータと添付ファイルのデータは連携しています。
リストア時には、同じタイミングで取得したdataディレクトリーとfilesディレクトリーのデータが必要です。
データをバックアップする際は、データに不整合が発生しないように、慎重にバックアップ計画を立ててください。
Garoonで使用するMySQLは、Garoonのインストール時に選択できます。
使用しているMySQLによって、MySQLのサービス名やバックアップ対象のディレクトリーパスが異なります。
Windows環境の場合
インストーラーに同梱されているMySQLを使用している場合
- MySQLのサービス名:
Cybozu_Database_Engine_5_0 - バックアップ対象のディレクトリーパス:
- C:\Program Files\Cybozu\mysql-5.0\data
- C:\Program Files\Cybozu\mysql-5.0\files
インストール済みのMySQLを使用している場合
- MySQLのサービス名:
MySQL(バージョン番号) - バックアップ対象のディレクトリー:
- C:\ProgramData\MySQL\MySQLServer(バージョン番号)\data
- C:\Program Files\Cybozu\mysql-5.0\files
Linux環境の場合
インストーラーに同梱されているMySQLを使用している場合
- MySQLのサービス名:
cyde_5_0 - バックアップ対象のディレクトリー:
- /usr/local/cybozu/mysql-5.0/data
- /usr/local/cybozu/mysql-5.0/files
インストール済みのMySQLを使用している場合
- MySQLのサービス名:
mysqld - バックアップ対象のディレクトリー:
- /var/lib/mysql
- /usr/local/cybozu/mysql-5.0/files