Windows環境からの移行

Windows環境でお使いのGaroonを、ほかのサーバーに移行する方法を説明します。

移行前の確認事項

  • サーバー移行は、次のユーザーで作業する必要があります。
    • Windows環境:
      サーバーマシンのローカルのAdministrator権限を持つユーザー
    • Linux環境:
      root権限を持つユーザー
  • 移行元と移行先のサーバーで、次の情報が同一である必要があります。
    • Garoonのバージョン:
      リビジョンまで一致している必要があります。お使いの製品のバージョンは、画面のフッターで確認できます。 フッターに記載のバージョンが5.0.0の画像 バージョン 5.0.1のGaroonをお使いの場合の例:
      5:メジャーバージョン
      0:マイナーバージョン
      1:リビジョン
    • インストール識別子:
      インストール識別子は、GaroonのアクセスURLから確認できます。
      次のURLの場合、インストール識別子は「cbgrn」です。
      http://192.0.2.0/scripts/cbgrn/grn.exe
    • データベース接続ユーザーのパスワード
  • サーバー移行する際に、サーバーOSの種類やホスト名などが変わる場合は、移行後のGaroonのアクセスURLが変わります。
    詳細は、よくあるご質問のGaroonのサーバーのIPアドレスまたはホスト名が変わる場合に必要な作業はありますか?という記事を参照してください。
  • 全文検索サーバーを使用する場合、全文検索サーバーとGaroonサーバーは同じOSである必要があります。異なるOSにGaroonを移行したあとも全文検索サーバーを利用し続ける場合、Garoonの移行と同時に、全文検索サーバーも移行後のGaroonと同じOSに構築しなおしてください。

移行先がWindows環境の場合

Windows環境でお使いのGaroonを、ほかのWindows環境に移行します。

操作手順:
  1. 移行元のサーバーで、Garoonのデータをバックアップします。

  2. 移行先のサーバーにGaroonをインストールし、初期化します。

    移行元と移行先のGaroonのバージョン、インストール識別子、およびデータベース接続ユーザーのパスワードを合わせる必要があります。
    データベース管理ユーザーおよびAdministratorのパスワードは任意です。作業終了時点では、移行前に設定していたパスワードになります。
    インストールおよび初期化の手順は、Windows環境にインストールするを参照してください。

  3. 手順1で取得したバックアップデータを、移行先のサーバーにコピーし、リストアします。

    詳細は、次のページを参照してください。
    OSのコマンドを使用したリストア
    mysqldumpを使用したリストア

  4. 移行先のGaroonに正常にアクセスできることを確認します。

移行先がLinux環境の場合

次の場合を例に、Windows環境でお使いのGaroonを、Linux環境に移行します。

  • Windows環境:
    • インストール識別子:cbgrn
    • CGIディレクトリー:C:\inetpub\scripts
    • MySQLのインストールディレクトリー:C:\Program Files\Cybozu
  • Linux環境:
    • インストール識別子:cbgrn
    • CGIディレクトリー:/var/www/cgi-bin
    • MySQLのインストールディレクトリー:/usr/local/cybozu
操作手順:
  1. 全文検索を使用している場合のみWindows環境で、MySQLサービスが全文検索サーバーに送信する通知を無効化します。

    全文検索サーバーを使用していない場合は、手順2に進みます。

    1. コマンドプロンプトを起動し、次のディレクトリーに移動します。
      cd C:\inetpub\scripts\cbgrn
    2. 次のコマンドを実行します。
      コマンドは1行で入力します。
      .\grn.exe -C -q code\command\fts\disable_udf_notifier.csp db_admin_password=(データベース管理ユーザーのパスワード)
      「UDF notifier is out of service.」と表示されることを確認します。
      エラーメッセージが表示された場合は、全文検索サーバーガイドの「付録B エラーメッセージ」を参照してください。

  2. Windows環境のGaroonのデータをバックアップします。

    詳細は、次のページを参照してください。

  3. Linux環境にGaroonをインストールし、初期化します。

    移行元と移行先のGaroonのバージョン、インストール識別子、およびデータベース接続ユーザーのパスワードを合わせる必要があります。
    データベース管理ユーザーおよびAdministratorのパスワードは任意です。作業終了時点では、移行前に設定していたパスワードになります。
    インストールおよび初期化の手順は、Linux環境にインストールするを参照してください。

  4. 手順2で取得したバックアップデータを、Linux環境にコピーし、リストアします。

    詳細は、ページを参照してください。

  5. 全文検索を使用している場合のみLinux環境に、全文検索サーバーをインストールします。

    全文検索サーバーを使用していない場合は、手順6に進みます。
    全文検索サーバーは、Garoonと同じサーバーにインストールすることも、異なるサーバーにインストールすることもできます。異なるサーバーにインストールする場合、OSはLinuxにしてください。
    全文検索サーバーのインストール手順は、全文検索サーバーガイドの「2章 インストールする」を参照してください。

  6. Linux環境のGaroonに正常にアクセスできることを確認します。