OSのコマンドを使用したリストア

OSのコマンドを使用してデータをリストアする方法を説明します。
リストア中は、ユーザーはGaroonにアクセスできません。ユーザーがGaroonにアクセスしない時間帯にデータをリストアしてください。

Windows環境の場合

Windows環境で、OSのコマンドを使用してデータをリストアします。
インストーラーに同梱されているMySQLを使用している場合を例に説明します。

  • インストール識別子:cbgrn
  • MySQLのインストールディレクトリー:C:\Program Files\Cybozu
  • バックアップデータの保存先:C:\backup\YYYYMMDD
操作手順:
  1. Webサーバーサービスを停止します。

  2. スケジューリングサービス、MySQLサービスの順に停止します。

    Windowsのスタートメニューから、[管理ツール] > [サービス]を選択し、次のサービスを停止します。

    • Cybozu_Scheduling_Service_cbgrn
    • Cybozu_Database_Engine_5_0

  3. Garoonのサービスが停止していることを確認します。

    1. タスクマネージャーを起動します。
    2. Windowsタスクマネージャーで、[プロセス]のタブをクリックします。
    3. sched.exeおよびmysqld.exeが表示されないことを確認します。

  4. コマンドプロンプトを起動します。

  5. 既存のデータベース領域と添付ファイル領域を削除します。

    rmdir /s /q "C:\Program Files\Cybozu\mysql-5.0\data"
    rmdir /s /q "C:\Program Files\Cybozu\mysql-5.0\files"

  6. バックアップしたデータを元のディレクトリーにコピーします。

    xcopy C:\backup\YYYYMMDD\data "C:\Program Files\Cybozu\mysql-5.0\data" /e /i
    xcopy C:\backup\YYYYMMDD\files "C:\Program Files\Cybozu\mysql-5.0\files" /e /i

  7. 手順6でコピーしたディレクトリーで、Everyoneにフルコントロール権限が付与されていることを確認します。

    付与されていない場合は、Everyoneにフルコントロールの許可を設定します。

  8. MySQLサービス、スケジューリングサービスの順に起動します。

    Windowsのスタートメニューから、[管理ツール] > [サービス]を選択し、次のサービスを起動します。

    • Cybozu_Database_Engine_5_0
    • Cybozu_Scheduling_Service_cbgrn

  9. Webサーバーサービスを起動します。

  10. Garoonに正常にアクセスできることを確認します。

Linux環境の場合

Linux環境で、OSのコマンドを使用してデータをリストアします。
インストーラーに同梱されているMySQLを使用している場合を例に説明します。

  • インストール識別子:cbgrn
  • MySQLのインストールディレクトリー:/usr/local/cybozu
  • バックアップデータの保存先:/backup/YYYYMMDD
操作手順:
  1. Webサーバーサービスを停止します。

    • Red Hat Enterprise Linux 6以前の場合:
    /etc/init.d/httpd stop
    • Red Hat Enterprise Linux 7以降の場合:
    systemctl stop httpd.service

  2. スケジューリングサービス、MySQLサービスの順に停止します。

    /etc/init.d/cyss_cbgrn stop
    /etc/init.d/cyde_5_0 stop

  3. 次のコマンドを実行し、Garoonのサービスが停止していることを確認します。

    ps -aux | grep cyss
    ps -aux | grep mysqld

  4. 既存のデータベース領域と添付ファイル領域を削除します。

    rm -rf /usr/local/cybozu/mysql-5.0/data
    rm -rf /usr/local/cybozu/mysql-5.0/files

  5. バックアップしたデータを元のディレクトリーにコピーします。

    cp -rp /backup/YYYYMMDD/data /usr/local/cybozu/mysql-5.0/
    cp -rp /backup/YYYYMMDD/files /usr/local/cybozu/mysql-5.0/

  6. リストアしたデータのアクセス権が適切に設定されていることを確認します。

    Garoonを利用するために必要なアクセス権の設定は、次のとおりです。

    • /usr/local/cybozu/mysql-5.0/dataのデータ
      所有者:CGI実行ユーザー(例:apache)
      ディレクトリーおよびサブディレクトリーのアクセス権:755
      ディレクトリー内のファイルのアクセス権:755
    • /usr/local/cybozu/mysql-5.0/filesのデータ
      所有者:CGI実行ユーザー(例:apache)
      ディレクトリーおよびサブディレクトリーのアクセス権:755
      ディレクトリー内のファイルのアクセス権:644

    アクセス権を変更する場合は、次のコマンドを実行してください。

    chmod -R 755 /usr/local/cybozu/mysql-5.0/data
    chown -R (CGI実行ユーザー):root /usr/local/cybozu/mysql-5.0/data
    find /usr/local/cybozu/mysql-5.0/files/ -type d | xargs chmod 755
    find /usr/local/cybozu/mysql-5.0/files/ -type f | xargs chmod 644
    find /usr/local/cybozu/mysql-5.0/files/ | xargs chown (CGI実行ユーザー):root

  7. MySQLサービス、スケジューリングサービスの順に起動します。

    /etc/init.d/cyde_5_0 start
    /etc/init.d/cyss_cbgrn start

  8. Webサーバーサービスを起動します。

    • Red Hat Enterprise Linux 6以前の場合:
    /etc/init.d/httpd start
    • Red Hat Enterprise Linux 7以降の場合:
    systemctl start httpd.service

  9. Garoonに正常にアクセスできることを確認します。