Linux環境でバージョンアップする

次の環境が使用されている場合を例に、Garoonをバージョンアップする手順を説明します。

  • OS:Red Hat Enterprise Linux 8
  • Webサーバーサービス:Apache 2.4.37
  • WebサーバーのCGIディレクトリー:/var/www/cgi-bin
  • Webサーバーのドキュメントルートディレクトリー:/var/www/html
  • インストール識別子:cbgrn
  • MySQL:インストーラーに同梱されているMySQL
操作手順:
  1. サーバーマシンに、rootユーザーでログインします。

  2. サーバーマシンのWebサーバーサービスを停止します。

    [root@garoon admin]# systemctl stop httpd.service

  3. スケジューリングサービスを停止します。

    [root@garoon admin]# /etc/init.d/cyss_cbgrn stop

  4. MySQLサービスの状態を確認します。

    [root@garoon admin] # /etc/init.d/cyde_5_0 status

    MySQLサービスが停止している場合は起動します。

    [root@garoon admin] # /etc/init.d/cyde_5_0 start

  5. httpd.confを確認し、KeepAliveの設定が無効であることを確認します。

    KeepAliveの設定の確認・変更方法については、次のページを参照してください。
    詳細は、(Linux環境の場合のみ)ApacheのKeepAlive設定を無効にするを参照してください。

  6. THP機能が無効になっていることを確認します。

    [root@garoon admin]# cat /sys/kernel/mm/transparent_hugepage/enabled

    「never」が[ ]で囲まれていれば、THP機能は無効になっています。
    例:

    always madvise [never]

    「[always] madvise never」または「always [madvise] never」と表示された場合はTHPが有効になっています。
    THP機能が有効になっている場合はTHP機能を無効にします。詳細は、(Linux環境の場合のみ)transparent hugepages(THP)機能を無効にするを参照してください。

  7. インストーラーが存在するディレクトリーに移動します。

  8. インストーラーを実行します。

    [root@garoon admin]# sh grn-5.15.0-linux-x64.bin

  9. 表示された内容を確認して、Yキーを押し、Enterキーを押します。

    Garoonのインストールを開始します。このメッセージが正しく表示されている場合はY を入力します。  
    Installing starts. If the above message is displayed correctly, type 'Y', otherwise type 'N'.

  10. 試用許諾契約に同意する場合はyesと入力し、Enterキーを押します。

    画面をスクロールする場合は、SpaceまたはEnterキーを押します。
    試用許諾契約に同意しない場合はnoを入力し、Enterキーを押します。バージョンアップが中止されます。

  11. バージョンアップを選択します。「1」を入力し、Enterキーを押します。

    Garoon はすでにインストールされています。
    1: バージョンアップする
    2: 通常アンインストールする (設定ファイルやデータベースファイルなどのリソースを 残します)
    3: 完全アンインストールする (すべてのリソースをディレクトリーごと削除します)
    [1|2|3]:

  12. プログラムファイルのインストール先を確認して、データベース管理ユーザーのパスワードを入力し、Enterキーを押します。

    プログラムファイルは「/usr/local/cybozu」にインストールされます。
    
    データベース管理ユーザー(cbroot)のパスワードを入力してください。
    使用できる文字は「a-z, A-Z, 0-9, _」です。
    パスワードは6文字以上、10文字以内で入力してください。
    
    Enter Password:
    

  13. 表示された内容を確認し、正しければyesと入力して、Enterキーを押します。

    インストールが始まります。
    noを入力して、Enterキーを押すと、インストールが終了します。

    Summary of install configuration
    プログラムファイルのインストール先:	/usr/local/cybozu
    データベース管理ユーザー:	cbroot
    データベース管理ユーザーのパスワード:	cybozu
    インストール識別子:	cbgrn
    Webサーバーの実行ユーザー:	apache
    CGIプログラムのインストール先:	/var/www/cgi-bin/cbgrn
    画像ファイルのインストール先:	/var/www/html/cbgrn
    MySQLとの通信に使用するポート番号:	3770
    スケジューリングサービス起動スクリプト:	/etc/rc.d/init.d/cyss_cbgrn
    製品の削除スクリプト:	/var/www/cgi-bin/cbgrn/uninstall_cbgrn
    MySQL起動スクリプト:	/etc/rc.d/init.d/cyde_5_0
    MySQL削除スクリプト:	/usr/local/cybozu/mysql-5.0/uninstall_cyde_5_0
    
    上記の設定でインストールします。よろしいですか?
    [yes or no]:
    

  14. バージョンアップが正常に終了したことを確認します。

    バージョンアップが正常に終了しました。
    Installing Cybozu Scheduling Service...
    Installing Web files...
    Copying license files...
    Installing uninstall scripts...
    
    インストールが正常に終了しました。
    Webブラウザーを起動し、次のURLにアクセスしてください。
    
    http://(サーバーのFQDN、またはIPアドレス)/(CGIディレクトリの仮想パス)/cbgrn/grn.cgi
    
    例)http://webserver.cybozu.co.jp/cgi-bin/cbgrn/grn.cgi
    例)http://10.10.203.55/cgi-bin/cbgrn/grn.cgi
    

  15. スケジューリングサービスを起動します。

    [root@garoon admin]# /etc/init.d/cyss_cbgrn start

  16. スケジューリングサービスが起動したことを確認します。

    [root@garoon admin]# /etc/init.d/cyss_cbgrn status

    スケジューリングサービスが起動していると、実行中のプロセス番号が表示されます。
    プロセス番号の表示例:

    sched(31622) is running...

  17. サーバーマシンのWebサーバーサービスを起動します。

    [root@garoon admin]# systemctl start httpd.service

  18. サーバーマシンのWebサーバーサービスが起動したことを確認します。

    [root@garoon admin]# systemctl status httpd.service

    Webサーバーサービスが起動していると、動作状況に active (running) と表示されます。
    動作状況の表示例:

    Active: active (running)