移行の前に確認すること
ライセンスや製品の試用について
ライセンス
サーバーやドライブを移行しても、新たにライセンスを購入する必要はありません。
移行するデータには、システム設定の情報やライセンスキーの情報が含まれています。このため、ライセンスキーを再度登録する必要はありません。
製品の試用
サーバーを移行する前に、移行先のサーバーでサイボウズ Officeを試用できます。
この場合、移行元と移行先のサーバーで、2つのサイボウズ Officeを利用できます。
ただし、2つのサイボウズ Officeで利用しているデータは、統合、同期、および連携はできません。
サーバーOSと移行データ
移行元製品のデータディレクトリを、移行先製品のデータディレクトリに配置すると、データを移行できます。
移行先と移行元のサーバーOSが異なる場合でも、コード変換など特別な作業は不要です。
Windows環境から移行する場合
データディレクトリが「C:\cybozu\office\cbag\」である場合を例に説明します。
- 移行元のWindows環境でコピーするデータ:
C:\cybozu\office\cbag\cb5\data
C:\cybozu\office\cbag\cb5\file
C:\cybozu\office\cbag\cb5\log
C:\cybozu\office\cbag\cb5\module - Windows環境からWindows環境へ移行する場合:
C:\cybozu\office\cbag\cb5\配下へコピーしたデータを配置します。
移行先にデータを上書きする場合
移行元でコピーしたデータディレクトリを移行先に配置する際に、移行先のデータを上書きする場合は、次の確認をしてください。
- 上書きコピーの作業によって、アクセス権が変更されることがあります。データファイルがアクセスできる状態であることを確認してください。
- アクセスできない場合は、製品を利用するために必要なアクセス権の設定という記事を参照して解決するかどうか確認してください。
移行元と移行先の製品バージョンの確認
移行作業を実行する前に、製品のバージョンを確認します。
お使いの製品のバージョンは、画面のフッターで確認できます。
次の場合、製品のバージョンは「10.8.6」です。
- 10:メジャーバージョンです。
- 8:マイナーバージョンです。
- 6:リビジョンです。
移行可能なバージョン
- 10.8.6から10.8.6への移行:
移行元と移行先のバージョンが同じであるため移行できます。 - 10.8.0から10.8.6への移行:
移行元のリビジョンが「0」、移行先のリビジョンが「6」で、移行元と移行先のバージョンが異なるため移行できません。
先に10.8.0同士でサーバーの移行を完了させてから、移行先で製品をバージョンアップしてください。 - 10.7.0から10.8.0への移行:
移行元のマイナーバージョンが「7」、移行先のマイナーバージョンが「8」で、移行元と移行先のバージョンが異なるため移行できません。
先に10.7.0同士でサーバーの移行を完了させてから、移行先で製品をバージョンアップしてください。 - 9.2.1から10.0.0以降への移行、または8.1.4から10.0.0以降への移行:
サイボウズ Office 9以前のデータを、直接サイボウズ Office 10へは移行できません。
先にサイボウズ Office 9以前のバージョン同士でサーバーの移行を完了させてから、移行先で製品をバージョンアップしてください。
移行後のアクセスURLの確認
サーバーやドライブを移行する際に、ホスト名やIPアドレスなどが変わる場合は、移行後の製品のアクセスURLが変わります。
ホスト名が「aaaaa」から「bbbbb」に変わる場合を例に説明します。
- 移行前:
http://aaaaa/scripts/cbag/ag.exe - 移行後:
http://bbbbb/scripts/cbag/ag.exe