サイボウズ AG~サイボウズ Office 9をサイボウズ Office 10にする

サイボウズ AG、サイボウズ Office 6、サイボウズ Office 7、サイボウズ Office 8、サイボウズ Office 9を、サイボウズ Office 10にバージョンアップします。

次の場合を例に説明します。

  • Linux環境:RedHat Enterprise Linux 6
  • インストール識別子:cbag
  1. バージョンアップする環境を確認します。

    詳細は、バージョンアップの前に確認することを参照してください。

  2. お使いのサイボウズ Officeで次の情報を確認します。

    • インストール識別子
    • CGI ディレクトリ
    • インストールディレクトリ
    • ドキュメントルートディレクトリ

    「実行環境の診断」画面の「DocumentRoot」欄と「Dir欄」で確認できます。
    「実行環境の診断」画面の見かたは、各バージョンのマニュアルを参照してください。
    サイボウズ AG:サイボウズ AGの実行環境の診断
    サイボウズ Office 6:サイボウズ(R) Officeの実行環境の診断
    サイボウズ Office 7:「Office 7」の実行環境を確認する
    サイボウズ Office 8:「Office 8」の実行環境を確認する
    サイボウズ Office 9:製品の実行環境を確認する

    スクリーンショット:バージョンアップ前に確認する実行環境のイメージ図

    WebサーバーにApacheを利用している場合の表記例は、次のとおりです。

    • インストール識別子:cbag
    • CGIディレクトリ:/var/www/cgi-bin
    • インストールディレクトリ:/var/www/cgi-bin/cbag/
    • ドキュメントルートディレクトリ:/var/www/html

  3. サイボウズ Officeにメンテナンス時間を設定し、ユーザーのアクセスを一時的に中止します。

  4. スケジューリングサービスを停止します。

    詳細は、スケジューリンクサービスの停止を参照してください。
    サイボウズ AGまたはサイボウズ Office 6をお使いの場合、この操作は不要です。手順5に進みます。
    手順17で作業が完了すると、スケジューリングサービスは自動的に起動されます。

  5. バージョンアップ前のサイボウズ Officeのデータをバックアップします。

    必ず次のデータをコピーし、外部媒体などに保存します。

    製品 バックアップの対象となるデータ
    サイボウズ AG
    • (インストールディレクトリ)/cb5/data
    • (インストールディレクトリ)/cb5/file
    サイボウズ Office 6
    サイボウズ Office 7
    サイボウズ Office 8
    • (インストールディレクトリ)/cb5/data
    • (インストールディレクトリ)/cb5/file
    • (インストールディレクトリ)/cb5/log
    サイボウズ Office 9
    • (インストールディレクトリ)/cb5/data
    • (インストールディレクトリ)/cb5/file
    • (インストールディレクトリ)/cb5/log
    • (インストールディレクトリ)/cb5/module

  6. 最新のインストーラーを入手します。

    インストーラーは、製品サイトの製品ダウンロードのページからダウンロードしてください。

  7. スーパーユーザーでログインします。

    suコマンドを利用し、root権限でログインします。
    "-"は必ず付けてください。

    su -

  8. サーバーにダウンロードした「cbof-10.○.○-linux.bin」を任意のディレクトリに保存し、そのディレクトリに移動します。

    例: /tmpにインストーラーを保存する場合

    cp cbof-10.○.○-linux.bin /tmp  
    cd /tmp

  9. インストーラー「cbof-10.○.○-linux.bin」をshコマンドで起動します。

    sh cbof-10.○.○-linux.bin

  10. 日本語が表示されたら、「Y」を入力し、Enterキーを押します。

    日本語が表示されない場合は、英語表示モードでインストールします。「N」を入力してからEnterキーを押します。

    この日本語が正しく表示されている場合はY を入力してください。  
    If you cannot read the above Japanese text, type 'N'.  
    [Y] / [N] :

  11. 試用許諾契約書を確認したら、「Y」を入力し、Enterキーを押します。

    表示されている試用許諾契約書は、EnterキーまたはSpaceキーを押して最後まで確認してください。
    試用許諾契約書に同意しない場合は「N」を入力してからEnterキーを押し、インストールを中止します。

  12. バージョンアップするサイボウズ Officeのインストール識別子を確認し、Enterキーを押します。

    インストール識別子についての詳細は、インストール識別子とはを参照してください。

    =====================インストール識別子の設定=====================  
    サイボウズ製品がすでにインストールされています。  
    すでにインストールされている製品のインストール識別子は次のとおりです。  
    cbag  
    バージョンアップまたはアンインストールする場合は、すでにインストールされている製品と同じインストール識別子を設定してください。  
    Cybozu(R) Office 10を新規にインストールする場合、使用していないインストール識別子を設定してください。  
    なにも入力せずに[Enter]キーを押すと、「cbag」が設定されます。  
    [cbag]:

  13. 「1」を選択し、Enterキーを押します。

    ===================== 操作の選択=====================  
    この製品(cbag)に対する操作を選択してください。  
    1: バージョンアップする  
    2: アンインストールする  
    3: インストールを中止する  
    [1] / [2] / [3]:

  14. 「N」を入力し、Enterキーを押します。

    ===================== デヂエのデータ取り込み=====================  
    サイボウズ(R) デヂエのデータを取り込みますか?  
    データの取り込みには、時間がかかる場合があります。  
    [Y](はい) / [N](いいえ) :

  15. Webサーバーの実行ユーザー名を確認し、Enterキーを押します。

    通常は、Webサーバーの実行ユーザー名には「apache」を設定するため、何も入力せずEnterキーを押します。
    Webサーバーの実行ユーザー名を変更する場合は、実行ユーザー名を入力しEnterキーを押します。
    Webサーバーの実行ユーザーの詳細は、Webサーバーの実行ユーザーとは(Linux環境のみ)を参照してください。

    ================ Webサーバーの実行ユーザー名の設定================  
    Webサーバーの実行ユーザー名を設定してください。  
    なにも入力せずに\[Enter\]キーを押すと、「apache」が設定されます。  
    通常は変更する必要はありません。  
    [apache]:

  16. バージョンアップの設定を確認し、問題がなければ「Y」を入力してEnterキーを押します。インストールの設定を確認してください

    =====================インストールの設定の確認=====================  
    インストール識別子: cbag
    CGIディレクトリ: /var/www/cgi-bin
    データディレクトリ: /var/www/cgi-bin/cbag
    ドキュメントルートディレクトリ: /var/www/html
    WEBサーバーの実行ユーザー: apache
    スケジューリングサービスの起動/停止ファイル: /etc/rc.d/init.d/ofss_cbag
    アンインストールの実行ファイル: /var/www/cgi-bin/cbag/uninstall_cbag
    この設定でインストールします。よろしいですか?  
    [Y](はい) / [N](いいえ) :

    データコンバートのあと、バージョンアップが始まります。

  17. バージョンアップ終了のメッセージを確認します。

    ================ バージョンアップの終了の確認================  
    バージョンアップが正常に終了しました。

    バージョンアップ後の作業に進みます。

  18. メンテナンス時間を解除します。

    メンテナンス時間内の場合、エラーが表示されます。
    (インストールディレクトリ)/cb5/data/配下にあるmaintファイルを削除して、メンテナンス時間を解除します。
    詳細は、メンテナンス時間の解除を参照してください。

  19. Webブラウザーを起動し、サイボウズ Office 10にアクセスします。

    サイボウズ Office 10のログイン画面が表示されれば、バージョンアップは正常に終了しています。
    WebサーバーがApacheの場合のアクセスURLは、次のとおりです。
    http://(サーバーのホスト名またはIPアドレス)/cgi-bin/(インストール識別子)/ag.cgi?
    例:

    • サーバーのIPアドレスが「192.168.1.1」、インストール識別子が「cbag」の場合:
      http://192.168.1.1/cgi-bin/cbag/ag.cgi?
    • ホスト名が「test.co.jp」、インストール識別子が「cbag」の場合:
      http://test.co.jp/cgi-bin/cbag/ag.cgi?

  20. サイボウズ Office 10にログインし、動作を確認します。

    次のことを確認します。

    • 正常に動作する。
    • バージョンアップ前のデータを、正常に閲覧または表示できる。
    • ログイン画面下部のバージョン番号が、最新のバージョンになっている。

  21. バージョンアップライセンスを購入済みの場合は、ライセンスを登録します。

    ライセンスの登録方法は、ライセンスの登録を参照してください。
    ライセンスを登録せずに、サイボウズ Office 10の利用を継続すると、操作画面にメッセージが表示されます。
    メッセージの詳細は、試用期間の終了日が近づくとを参照してください。

  22. リモートサービスをお使いの場合リモートサービスマネージャーに登録している製品情報を更新します。

    詳細は、「サイボウズ Office製品+リモートサービス」の場合の手順2以降を参照してください。