年度単位で集計したい

記事番号:040761

「年度」という集計単位は、kintoneの集計機能には用意されていません。別途「年度」を表示するフィールドを用意して、該当のフィールドを集計の「分類する項目」に設定することで、年度単位で集計できます。
ここでは、年度単位で集計するための設定例を紹介します。なお、この例では、年度の始まりを4月としています。

準備

アプリの設定画面のフォームタブを開き、以下のフィールドを配置します。

  • (1)日付フィールド
  • (2)計算フィールド
  • (3)計算フィールド
  • (4)文字列(1行)フィールド

各フィールドの設定

配置した各フィールドの設定画面を開き、フィールド名、フィールドコード、計算式、表示形式を設定します。
フィールドコードとは

(1)日付フィールド

  • フィールド名:日付
  • フィールドコード:日付

このフィールドでは、計算式と表示形式は設定しません。

(2)計算フィールド

  • フィールド名:年

  • フィールドコード:年

  • 表示形式:「数値(例:1000)」を選択

  • 計算式:以下の計算式を設定します。

    コピーされました
    DATE_FORMAT(日付, "YYYY", "Asia/Tokyo")

(3)計算フィールド

  • フィールド名:月

  • フィールドコード:月

  • 表示形式:「数値(例:1000)」を選択

  • 計算式:以下の計算式を設定します。

    コピーされました
    DATE_FORMAT(日付, "MM", "Asia/Tokyo")

(4)文字列(1行)フィールド

  • フィールド名:年度

  • フィールドコード:年度

  • 計算式:「自動計算する」にチェックをつけ、以下の計算式を設定します。

    コピーされました
    IF( 日付 = "" , "" ,
    IF ( 月 <= 3 , ( 年 - 1 ) & "年度" , DATE_FORMAT(日付, "YYYY年度", "Asia/Tokyo")
     )
    )

このフィールドでは、表示形式は設定しません。

集計の設定

集計画面を開き、次のとおり設定します。
この例では、横軸が年度、縦軸がレコード数の縦棒グラフを表示できます。

  • グラフの種類:縦棒グラフ 、集合
  • 分類する項目(大項目):年度
  • 集計方法:レコード数
  • 条件:すべてのレコード
  • ソート:大項目、昇順

計算式の解説

日付フィールドに入力した日付のうち、年と月だけが表示されるようにあらかじめ計算フィールドを設定します。年度の始まりを4月とする場合、1月、2月、および3月は年と年度とが一致しないので、1月、2月、および3月は(「年」-1)の値を、それ以外の場合は日付フィールドの年を「年度」に表示させています。

kintoneの「DATE_FORMAT関数」では、計算結果を文字列として扱います。ただし、「計算」フィールドで「DATE_FORMAT関数」を使用して、計算結果が数値のみとなる場合には、その計算結果を数値として扱えます。