もっと多くの人にアプリを作成してもらいたい場合に
アプリの作成権限を一部のユーザーに制限しているような状態から、「管理のしやすさは維持したまま、もっと多くのユーザーにアプリを作成してもらえる状態にしたい」というような場合に、「特定の場所(スペース)でのみアプリを自由に作成できるようにする」という利用方法があります。
アプリを作成できるユーザーを制限している場合、kintoneのすべての場所(ポータル、および全スペース)でアプリを作成できなくなりますが、複数の設定を組み合わせることにより、特定の場所(スペース)でのみアプリを作成できるようにする利用方法です。
設定のポイント
- 「アプリを作成する場所」としてスペースを活用し、以下のとおり利用パターンを分けて、スペースごとに設定を行います。
スペース- 自由にアプリを作成してほしいスペース:
アプリの作成権限がある全ユーザーが、アプリを作成できるようにします。 - それ以外のスペース(しっかり管理したいスペース):
アプリを作成できるユーザーを、スペースの管理者に限定します。
- 自由にアプリを作成してほしいスペース:
- kintone全体の設定として、「すべてのユーザーが、スペース外ではアプリを作成できないようにする」という設定を行います。
上記の設定を組み合わせることにより、「特定のスペースでのみ、自由にアプリを作成できる」という状態を作り出すことが可能です。
以下で、具体的な設定手順の例を紹介します。
特定のスペースでのみ、アプリを自由に作成できるようにする設定例
ここでは例として、以下のとおりスペースA, B, C, Dの4つのスペースを作成し、スペースAでのみアプリを自由に作成できるように設定します。
- 自由にアプリを作成してほしいスペース:スペースA
アプリの作成権限がある全ユーザーが、アプリを作成できるようにします。 - それ以外のスペース(しっかり管理したいスペース):スペースB, C, D
アプリを作成できるユーザーを、スペースの管理者に限定します。
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アプリを作成してほしいすべてのユーザーに対して、以下の権限を付与します。これは、以下の権限がない場合は、スペース内にアプリを作成できないためです。
- kintoneシステム管理の「アクセス権」:「アプリの作成」
アプリの作成権限を変更する - kintoneシステム管理の「アプリグループ」:「Public」の「アプリの作成」および「アプリの管理/使用/削除」
アプリグループにアクセス権を設定する
- kintoneシステム管理の「アクセス権」:「アプリの作成」
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スペースB, C, Dという3つのスペース(しっかり管理したいスペース)を作成します。
スペースを作成する -
スペースB, C, Dのそれぞれの設定画面で、「基本設定」タブの「アプリ作成できるユーザーをスペースの管理者に限定する」にチェックを入れます。
スペースごとに、アプリを作成できるユーザーを限定する
各スペースでアプリを作成できるユーザーが、そのスペースの管理者に限定されます。 -
「参加メンバー」タブで、アプリを作成してほしいユーザーを追加し、それらすべてのユーザーの「管理者」にチェックを入れて「保存」をクリックします。 ここでチェックを入れたユーザーのみが、そのスペースでアプリを作成できるようになります。
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スペースA(自由にアプリを作成してほしいスペース)を作成します。
スペースを作成する これで、スペースB, C, Dでは一部のユーザーのみ、スペースAではアプリ作成権限のある全ユーザーが、アプリを作成できるようになりました。ただし、この状態ではまだスペース外でアプリを作成できるため、次にそれを禁止します。 -
kintoneシステム管理の「利用する機能の選択」で、「スペースに所属しないアプリの作成を許可する」のチェックを外します。
利用する機能の選択 すべてのユーザーが、スペース外ではアプリを作成できなくなります。
以上で、「特定のスペース(スペースA)でのみ、アプリを自由に作成できるようにする」という設定が完了しました。