レコードの一括登録/更新に失敗した場合
レコードの一括登録/更新に失敗した場合の対処方法を説明します。
ここでは、エラーメッセージに応じた対処方法や、空のレコードが登録されてしまう場合などの対処方法を確認できます。
エラーメッセージが表示される
内容が空のレコードが作成される
リッチエディターフィールドの値が改行されない
エラーメッセージが表示される
ファイルの中に読み込みに失敗する行があった場合、「読み込まれたファイル」画面で読み込まれなかった行とエラー内容をCSVファイルでダウンロードできます。
ダウンロードしたCSVファイルに記載されているエラー内容に応じて、ファイルを修正してください。
ダウンロードしたCSVファイルが文字化けする場合は、次の項目を参照してください。
ダウンロードしたCSVファイルを開くと文字化けする
エラーメッセージごとの対処方法は、次の項目を参照してください。
エラーメッセージと対処方法
エラーメッセージと対処方法
エラーメッセージごとの対処方法は、次のとおりです。
エラー「GAIA_IL16」が表示される
エラーメッセージ
GAIA_IL16: フィールド「***」の値に問題があります。フィールド「***」に設定されている条件(必須項目にする、値の重複を禁止するなど)を確認して、ファイルの値を修正してください。ドロップダウンやラジオボタンの場合は、設定されている選択肢のいずれかと、ファイルの値が一致していることを確認してください。
対処方法
フィールドの設定で、[必須項目にする]にチェックを付けている場合
エラーメッセージが示したファイルの該当箇所に、値が記載されているかを確認してください。
フィールドの設定で、[値の重複を禁止する]にチェックを付けている場合
エラーメッセージが示したファイルの該当箇所に、他のレコードと重複した値が記載されていないかを確認してください。
また、[値の重複を禁止する]にチェックが付いているフィールドには、64文字を超える値を読み込むことができません。値の文字数が65文字以上になっていないかを確認してください。
フィールドが、ラジオボタンまたはドロップダウンの場合
フィールドにない選択肢がファイルに記載されている可能性があります。
アプリで設定されている選択肢として存在する値を記載してください。
フィールドが、文字列(1行)または数値の場合
フィールドの設定で、文字数や数値の最大値/最小値を指定している場合は、制限の範囲外の値は読み込めません。
また、フィールドの設定で、[値の重複を禁止する]にチェックを付けている場合は、64文字を超える値は読み込めません。
エラーメッセージが示したファイルの該当箇所に、制限の範囲外の値が記載されていないかを確認してください。
フィールドが、リンクの場合
エラーメッセージが示したファイルの該当箇所に、記載形式が正しくないURLやメールアドレスが記載されていることが考えられます。
-
リンクフィールドの入力値の種類が[Webサイトのアドレス]の場合は、URLが「http://」または「https://」で始まっているかを確認してください。
-
リンクフィールドの入力値の種類が[メールアドレス]の場合は、「@」が半角で入力されているかなど、メールアドレスが正しく記載されているかを確認してください。
フィールドの種類ごとの記載形式は、「レコード登録・上書き用のファイルの記載形式」を参照してください。
読み込むファイルに、桁数の多い数値が入力されている場合
エラーメッセージが示したファイルの値が、[高度な設定]の「全体の桁数」で設定している数字を超えていることが考えられます。
アプリの設定画面の[高度な設定]にある「全体の桁数」を確認してください。
参考:数値の有効桁数と丸めかたを設定する
エラー「GAIA_IL17」が表示される
エラーメッセージ
GAIA_IL17: フィールド「***」の記載形式に問題があります。kintoneでは、フィールドの種類ごとに読み込める記載形式が異なります。フィールド「***」の値を確認してください。
対処方法
エラーメッセージが示したファイルの該当箇所に、指定したフィールドに対して記載形式が正しくない値が記載されています。
例:
- 数値フィールドに読み込むファイルの値に、文字列が記載されている
- 日付フィールドに読み込むファイルの値に、日付と認識できない形式で記載されている
フィールドごとに適切な記載形式に修正してください。
フィールドの種類ごとの記載形式は次のページを参照してください。
レコード登録・上書き用のファイルの記載形式
エラー「GAIA_IL19」が表示される
エラーメッセージ
GAIA_IL19:フィールド「***」の値でのルックアップ(取得)に失敗しました。参照先のアプリでは、該当するレコードが見つかりません。
対処方法
ルックアップフィールドの関連付けのキーとして読み込んだ値が、参照先のアプリに存在しません。
参照先のアプリに、エラーメッセージで指定された箇所の値を登録してください。
エラー「GAIA_IL48」が表示される
エラーメッセージ
GAIA_IL48:アプリには、「***」カテゴリーはありません。アプリのカテゴリーの設定を確認してください。
対処方法
エラーメッセージが示したファイルの値が、カテゴリーの選択肢に存在しません。
カテゴリーと対応付けするファイルの列には、カテゴリーの選択肢に存在する値を記載してください。
エラー「GAIA_II02」が表示される
エラーメッセージ
GAIA_II02:1行に複数のテーブルの値が含まれています。テーブルが複数ある場合は、1つのテーブルのデータのみがファイルの1行に含まれるようにしてください。
対処方法
1行に複数のテーブルの値を記載しないようにしてください。
ファイルの記載例:
エラー「GAIA_II03」または「GAIA_II04」が表示される
エラーメッセージ
GAIA_II03(またはGAIA_II04): アプリのテーブルにデータを読み込もうとしています。アプリのテーブルにデータを読み込む場合は、データの1列目にレコードの開始行を示す列が必要です。アプリのテーブルにデータを読み込まない場合は、アプリのテーブル内のフィールドに、読み込むファイルの列を指定しないでください。
対処方法
テーブルにデータを読み込む場合
読み込むファイルの先頭列が、テーブルへの読み込みに適した記載形式になっているか、以下の点を確認してください。
-
ファイルの先頭列が、「レコードの開始行」という項目名になっているか
-
ファイルの先頭列で、各レコードのデータの開始行に「*」が記載されているか、それ以外が空になっているか
-
GAIA_II04エラーの場合、1レコード目のデータの開始行に「*」が記載されているか
ファイルの記載例:
「*」から次の「*」の前までの行のデータが、1つのレコードとして登録または更新されます。
記載例のようなファイルを読み込むと、2行目から3行目、4行目から5行目、6行目から8行目までのデータがそれぞれ別のレコードとして登録または更新されます。
テーブルを含むレコードを登録・上書きするためのファイルを準備する
テーブルにデータを読み込まない場合
次のどちらかの方法で、テーブル内のフィールドにデータを読み込まないようにしてください。
- 読み込むファイルから、テーブルのデータを列ごと削除する
- ファイルを読み込む際に、テーブル内のフィールドを読み込みの対象から外す
読み込みの対象から外すには、テーブル内のフィールドと対応している「ファイルの列」を、すべて「(指定しない)」にしてください。
エラー「GAIA_II08」が表示される
エラーメッセージ
GAIA_II08: 「***」フィールドと対応付けした列に、値が入力されていません。作成者/更新者フィールドにファイル読み込み画面で「ファイルの列」を対応付けした場合、追加するレコードでは、作成者/更新者フィールドは入力必須になります。ファイル読み込み時に「ファイルの列」で「(指定しない)」を選択するか、指定した列が正しいかを確認するか、ファイルを修正してください。
対処方法
レコードの作成者/更新者フィールドに「ファイルの列」を指定した場合、対応付けしたファイルの列は入力必須になります。
エラーメッセージが示したファイルの該当箇所に値が記載されているか、指定した列が正しいかを確認してください。
レコードの作成者/更新者を指定する必要がなければ、ファイルの列で「(指定しない)」を選択してください。その場合、レコードの作成者/更新者には、ファイル読み込みを行ったユーザーが登録されます。
エラー「GAIA_II09」が表示される
エラーメッセージ
GAIA_II09: 「***」フィールドと対応付けした列に、ログイン名ではない値が入力されているか、指定できないユーザー(存在しない/停止・削除されている/閲覧できないユーザーなど)が指定されています。ログイン名が正しく入力されているかを確認するか、cybozu.com共通管理者にお問い合わせください。
対処方法
エラーメッセージが示したファイルの該当箇所に、以下のような値が記載されている可能性があります。
- ログイン名ではない値
- 存在しない/停止・削除されているユーザーのログイン名
- kintoneを利用していないユーザーのログイン名
- 閲覧権限のない組織のユーザーのログイン名
- ゲストスペース内のアプリの場合、そのスペースに参加していないゲストユーザーのログイン名
作成者/更新者フィールドと対応付けするファイルの列には、利用可能なユーザーのログイン名を1つだけ記載してください。
なお、ユーザーのログイン名は、以下から確認できます。
- cybozu.com共通管理の「組織/ユーザー」(cybozu.com共通管理者のみ確認可能)
- 各ユーザーのピープルのURL、またはプロフィール詳細のURL
レコードの作成者/更新者を指定する必要がなければ、ファイルの列で「(指定しない)」を選択してください。その場合、レコードの作成者/更新者には、ファイル読み込みを行ったユーザーが登録されます。
エラー「GAIA_II10」が表示される
エラーメッセージ
GAIA_II10: 「***」フィールドと対応付けした列に、改行が含まれています。改行を含めず、ユーザーのログイン名を1つだけ指定してください。
対処方法
エラーメッセージが示したファイルの該当箇所に、改行が含まれている可能性があります。
作成者/更新者フィールドと対応付けするファイルの列には、改行を含めず、ユーザーのログイン名を1つだけ記載してください。
レコードの作成者/更新者を指定する必要がなければ、ファイルの列で「(指定しない)」を選択してください。その場合、レコードの作成者/更新者には、ファイル読み込みを行ったユーザーが登録されます。
エラー「GAIA_II12」が表示される
エラーメッセージ
GAIA_II12: 「***」フィールドと対応付けした列に、値が入力されていません。作成日時/更新日時フィールドにファイル読み込み画面で「ファイルの列」を対応付けした場合、追加するレコードでは、作成日時/更新日時フィールドは入力必須になります。「ファイルの列」で「(指定しない)」を選択するか、指定した列が正しいかを確認するか、ファイルを修正してください。
対処方法
レコードの作成日時/更新日時フィールドに「ファイルの列」を指定した場合、対応付けしたファイルの列は入力必須になります。
エラーメッセージが示したファイルの該当箇所に値が記載されているか、指定した列が正しいかを確認してください。
レコードの作成日時/更新日時を指定する必要がなければ、ファイルの列で「(指定しない)」を選択してください。その場合、レコードの作成日時/更新日時には、ファイル読み込みを行った日時が登録されます。
エラー「GAIA_II13」が表示される
エラーメッセージ
GAIA_II13: ファイルの***行目の、「***」フィールドと対応付けした列に、未来の日時が指定されています。過去の日時を指定してください。
対処方法
レコードの作成日時/更新日時として読み込む値に、未来の日時は指定できません。
作成日時/更新日時フィールドと対応付けするファイルの列には、ファイル読み込みする日時より過去の日時を記載してください。
レコードの作成日時/更新日時を指定する必要がなければ、ファイルの列で「(指定しない)」を選択してください。その場合、レコードの作成日時/更新日時には、ファイル読み込みを行った日時が登録されます。
エラー「GAIA_LM01」が表示される
エラーメッセージ
GAIA_LM10: ルックアップフィールド「***」に値を読み込めません。参照先のアプリに、データ取得の候補となるレコードが複数存在しているため、ルックアップに失敗します。ファイル読み込み時に「ファイルの列」で「(指定しない)」を選択してください。なお、「***」フィールドと対応付けした列の値でデータを取得するには、レコードの「***」フィールドに手動で値を入力してください。
対処方法
ルックアップフィールドに読み込もうとしている値が、そのルックアップフィールドに関連付けたアプリ(取得したいデータが登録されているアプリ)内で重複して存在している場合は、ファイルから読み込むことができません。
「レコードの追加」画面や「レコードの編集」画面で1件ずつ登録してください。
エラー「GAIA_RE10」が表示される
エラーメッセージ
GAIA_RE10:レコード番号が***のレコードの一括更新のキーが、ほかのレコードと重複しています。
対処方法
読み込むファイルでは、[一括更新のキー]に設定したフィールドに読み込む値が重複しないようにしてください。
エラー「GAIA_SE02」が表示される
エラーメッセージ
GAIA_SE02:ファイル読み込み時に、この行より前にエラーが発生したか、読み込み処理がキャンセルされたため、データの読み込みを中止しました。
対処方法
このエラーは、次の場合に表示されます。
- 読み込み処理を手動で中止した
- エラー検知時の処理方法で「読み込みを中止する(エラー行以降の行は読み込みません)」を選択しており、読み込みエラーが発生した
必要に応じて、中止された行やエラーが発生した行を確認し、再度読み込んでください。
テーブルに「ファイルの列」で対応付けしていないフィールドがあるときのエラーが表示される
エラーメッセージ
テーブル内のフィールドを更新する場合は、そのテーブル内のすべてのフィールドに対して「ファイルの列」を指定してください。テーブル内に添付ファイルフィールドがある場合など、一部のテーブルは更新対象にできません。詳細はヘルプを参照してください。
対処方法
[一括更新のキー]にチェックを付けた場合は、データを読み込みたいテーブル内で、「アプリのフィールド」に表示されている全フィールドに、ファイルの列を指定してください。変更のないフィールドにも、ファイルの列を指定する必要があります。
テーブル内の全フィールドにファイルの列を指定しても、エラーが表示される場合は、テーブルに添付ファイルフィールドが含まれている可能性があります。
テーブル内に添付ファイルフィールドがあると、登録済みレコードのデータを更新する際、該当テーブルにはデータを読み込みできません。
該当テーブルの全フィールドに「(指定しない)」を選択して、読み込みの対象から外してください。
テーブルの読み込み開始に失敗したときのエラーが表示される
エラーメッセージ
ファイル読み込みの設定中にアプリ設定の更新が行われ、読み込み開始に失敗しました。「テーブル内のフィールドが追加された」、「読み込み対象のフィールドの設定を変更した」などの原因が考えられます。更新された内容を確認して読み込みデータを修正したあと、再度ファイル読み込みを行ってください。
対処方法
ファイルの読み込み画面を表示中に、フォームの設定画面でフィールドの追加や設定変更が行われました。
追加されたフィールドをファイルにも反映し、再度読み込んでください。
ダウンロードしたCSVファイルを開くと文字化けする
「読み込まれたファイル」画面でダウンロードしたCSVファイルをダブルクリックしてExcelで開くと、ファイルの内容が文字化けすることがあります。
ダウンロードしたCSVファイルが文字化けする場合は、Excelのデータソースからデータをインポートする機能を使って、ダウンロードしたファイルを開きます。
詳細は、次のページを参照してください。
Microsoft社のヘルプ:Excel で CSV UTF-8 ファイルを正しく開く
内容が空のレコードが作成される
CSVファイルに、読み込み時に指定した区切り文字(カンマ、セミコロン、スペース、タブ)のみの行があると、その行が空のレコードとして登録されます。
CSVファイルをテキストエディターなどで開いて、区切り文字だけの行を削除してください。
リッチエディターフィールドの値が改行されない
リッチエディターフィールドの入力内容を改行した状態で登録するには、HTML形式で記載します。
読み込むファイルの改行したい箇所に「<br>」を挿入してください。
対処方法を行ってもエラーが出るときは
このページで案内する対処方法でも改善しない場合は、テクニカルサポートまで次のファイルをお送りください。
- エラーが確認できる画面キャプチャー
- 読み込みに使用したファイル(ExcelファイルやCSVファイル)
- 現象が発生しているアプリのテンプレート(zipファイル)
cybozu.com共通管理者は、kintoneの画面から、テクニカルサポートへお問い合わせいただけます。
kintoneの画面上部の「?」の形をした[ヘルプ]アイコンから[お問い合わせ]をクリックしてください。