アプリ機能の基本
アプリ機能を使うと、売上情報、顧客情報、ToDoなどの情報を蓄積してチームで共有するためのデータベースを作成できます。 アプリの作成を始める前に、まずはアプリの基本を理解しましょう。
レコードとフィールド
アプリでは、「レコード」という単位でデータを管理します。顧客情報を例にすると、1件の顧客の情報が1つのレコードです。また、顧客情報を構成する顧客ID、顧客名、住所や電話番号などの項目を「フィールド」と呼びます。
アプリには、次のような表形式でデータが保存されます。
1つのレコード(1件の顧客の情報)が、1行で保存されます。また、1つのフィールド(顧客情報を構成する項目)が、1列で保存されます。データの追加、編集、および削除はレコードごとに行われます。
フォームと一覧
アプリの作成時には、「フォーム」と「一覧」を設定します。
フォームとは、アプリにデータを入力するための画面のことです。テキストボックス、ドロップダウンリスト、ラジオボタンなど、入力するデータに応じたフィールドを配置して作成します。
フォームの例:
フォームを使用して入力したデータは、レコードとしてアプリに保存されます。
また、一覧とは、アプリに追加したレコードを一覧表示するための、表示形式のことです。表示形式は、次のいずれかから選べます。
- 表形式
データの保存形式そのままに、表形式でレコードの一覧を表示します。表示するフィールドと、その順番を選べます。 - カレンダー形式
カレンダー形式でレコードの一覧を表示します。 - カスタマイズ
HTMLで記述して、カスタマイズしたレコードの一覧を表示します。
1つのアプリに複数の一覧を設定できます。アプリの利用者は、設定済みの一覧から、レコードの一覧の表示形式を選択できます。
複数人による同時編集
データの操作はレコードごとに行われるため、別の顧客の情報であれば、複数人が同時に顧客情報を編集できます。
複数のユーザーが同時に同じ顧客の情報を編集しようとした場合、最初に編集を保存したユーザーの操作が優先されます。あとから編集を保存しようとしたユーザーは、次のエラーメッセージを受け取り、編集を保存できません。
「レコードを再読み込みしてください。編集中に、ほかのユーザーがレコードを更新しました。」
データの抽出と集計
アプリに蓄積した情報から、目的に応じて必要な情報をすぐに抽出できます。蓄積した情報を集計、グラフ化し、データの状況を視覚的にわかりやすく表現することも可能です。
そのほかの機能
アプリには、データベースをより便利に使うためのさまざまな機能があります。 必要な機能を選んで利用し、業務に合わせてアプリをカスタマイズできます。
機能 | 説明 |
---|---|
コメント | レコードにコメントを書き込む機能です。チームで意見を交換したり、連絡を取り合ったりできます。 レコードにコメントを書き込む |
変更履歴 | レコードの変更履歴を記録する機能です。誰が、いつ、何を変更したのかを確認できます。過去の状態にレコードを戻すこともできます。 変更履歴 |
グラフ | アプリのデータを集計する機能です。数値の合計やレコード数などを集計できます。集計結果は、表形式かグラフ形式で表示できます。 グラフの設定 |
通知とリマインド | レコードを編集したときや、レコードにコメントを書き込んだときなどに通知する機能です。 通知とリマインドの設定 |
自動計算 | フィールドの値をもとに自動計算する機能です。 自動計算の設定 |
プロセス管理 | 複数のユーザーでレコードの編集や確認を行うためのプロセス(ワークフロー)を設定する機能です。 プロセス管理の設定 |
カテゴリー | レコードをカテゴリー分けする機能です。カテゴリー機能を有効にすると、レコードごとにカテゴリーを指定できるようになります。 カテゴリーの設定 |
アクセス権 | ユーザーの権限を設定する機能です。たとえば、次のような設定ができます:
|
アクション | レコードのデータをコピーして、指定したアプリにレコードを登録する機能です。 アプリアクションの設定 |
言語ごとの名称 | アプリやフィールドなどの名称を、日本語、英語、中国語(簡体字)の各言語ごとに設定できます。たとえば英語と日本語のアプリ名を登録しておくと、画面を英語で表示しているユーザーには英語名で、日本語で表示しているユーザーには日本語で、アプリ名が表示されます。 言語ごとの名称を設定する |
プラグイン | プラグインでアプリの機能を拡張する機能です。この機能は、kintone スタンダードコースでのみ利用できます。 アプリにプラグインを追加/削除する |
JavaScript / CSSカスタマイズ | JavaScriptやCSSを使用して、アプリの動作や画面をカスタマイズする機能です。この機能は、kintone スタンダードコースでのみ利用できます。 JavaScriptやCSSでアプリをカスタマイズする |