「アプリのアクセス権」の設定パターン
ここでは、「アプリのアクセス権」の設定によって、ユーザーのできる操作がどのように変わるかを説明します。
「アプリのアクセス権」画面で設定できる権限は、次のとおりです。
- レコード閲覧
- レコード追加
- レコード編集
- レコード削除
- アプリ管理
- ファイル読み込み
- ファイル書き出し
「アプリのアクセス権」の設定手順は、次のページを参照してください。
アプリにアクセス権を設定する
単独で付与できない権限
「アプリのアクセス権」の権限のうち、単独では付与できず、ほかの権限もあわせて付与されるものがあります。
権限にチェックを入れる際、あわせてチェックが必要な権限には自動的にチェックが入ります。
- 単独で付与できる権限:
- レコード閲覧
- レコード追加
- アプリ管理
- アクセス権の継承
- 単独で付与できない権限:
- レコード編集:[レコード閲覧]にチェックが必要です。
- レコード削除:[レコード閲覧]にチェックが必要です。
- ファイル読み込み:[レコード追加]にチェックが必要です。
- ファイル書き出し:[レコード閲覧]にチェックが必要です。
アクセス権の設定パターン
アプリを作成した時点では、アプリのアクセス権は次のように設定されています。
- アプリ作成者:
すべての権限が付与されています。 - Everyone:
- [レコード閲覧]、[レコード追加]、[レコード編集]、および[レコード削除]の権限が付与されています。
- [アプリ管理]、[ファイル読み込み]、および[ファイル書き出し]の権限は付与されていません。
設定パターンごとに、ユーザーができる操作を説明します。
レコード閲覧権限が付与された場合
レコード閲覧権限が付与されたユーザーは、次の操作ができます。
- レコードの一覧画面の表示
- レコードの詳細画面の表示
- レコードコメントの閲覧や投稿
- レコードの変更履歴の確認
- 添付ファイルフィールドに添付されているファイルのダウンロード
- レコードの印刷用画面の表示
- レコードの集計
レコード追加権限が付与された場合
レコード追加権限が付与されたユーザーは、次の操作ができます。
- 新規レコードの追加
- レコードの再利用
レコード追加権限だけが付与されている場合
レコード追加権限だけが付与されたユーザーは、新規レコードの追加だけができます。レコードの再利用はできません。
レコード追加権限だけが付与されたユーザーがアプリを開いても、レコードの一覧画面にレコードは表示されません。画面上部に「レコードを読み込めません。権限がありません。」というエラーメッセージが表示されます。
レコードの一覧画面やレコードの詳細画面に[レコードを追加する]アイコンは表示されるため、新規レコードを追加することは可能です。ただし、レコードの追加画面で[保存]ボタンをクリックすると、画面上部に「データの読み込みに失敗しました。権限がありません。」というエラーメッセージが表示されます。追加したレコードを閲覧することはできませんが、データの登録は完了しています。
レコード編集権限が付与されている場合
レコード編集権限が付与されたユーザーは、レコードを編集できます。
レコード削除権限が付与されている場合
レコード削除権限が付与されたユーザーは、レコードを削除できます。
アプリ管理権限が付与されている場合
アプリ管理権限が付与されたユーザーは、アプリ管理者として、アプリの設定を変更できます。
各アプリには、アプリの管理権限を付与されたユーザーが、少なくとも1人必要です。
アプリの設定画面で設定できる項目は、次のページを参照してください。
アプリの設定項目
アプリ管理権限だけが付与されている場合
アプリ管理権限だけが付与されたユーザーは、次の状態になります。
- ポータルのアプリ一覧に、このアクセス権を設定したアプリが表示されません。
- URLから直接アプリを開いて、レコードの一覧画面を表示しようとすると、「権限がありません。」というエラー画面が表示され、アプリを利用できません。
- kintone内の検索結果に、このアクセス権を設定したアプリが表示されません。
アプリ管理権限だけが付与されたユーザーがアプリの設定画面を開くには、kintoneシステム管理権限が必要です。
該当ユーザーにkintoneシステム管理権限がある場合は、kintoneシステム管理から「アプリ管理」画面を開き、「アプリの一覧」から、該当アプリの設定アイコンをクリックすると、「アプリの設定」画面を開くことができます。
ファイル読み込み権限が付与されている場合
ファイル読み込み権限を付与されたユーザーは、ファイルからアプリにデータを読み込んで、新規レコードの登録やデータの上書きができます。
ファイル書き出し権限が付与されている場合
ファイル書き出し権限を付与されたユーザーは、アプリに登録されているレコードのデータをファイルに書き出せます。データ移行やバックアップなどに活用できます。
また、グラフや表の集計結果で、「オプション」アイコンのメニューに[CSV形式で書き出す]が表示されます。このメニューを選択すると、集計結果をファイルに書き出すことができます。
すべての権限が付与されていない場合
すべての権限が付与されていないユーザーは、次の状態になります。
- ポータルのアプリ一覧に、このアクセス権を設定したアプリが表示されません。
- URLから直接アプリを開いて、レコードの一覧画面を表示しようとすると、「権限がありません。」というエラー画面が表示され、アプリを利用できません。
- kintone内の検索結果に、このアクセス権を設定したアプリが表示されません。