プロセス管理の設計

記事番号:040571

プロセス管理は、設定が複雑になりがちです。
kintone上でプロセス管理を実際に設定する前に、あらかじめ業務の流れを把握し、プロセス管理の設計をしておくとスムーズに設定できます。
プロセス管理で設定したい業務の流れを、紙でメモしたりPowerPointやExcelなどのアプリケーションを利用したりして、図にしてみましょう。

たとえば、申請や承認といった業務の流れを次のような図にします。 図:業務の流れを図示している

業務の流れ

業務の流れを表す図では、ステータスと作業者とアクションがわかるようにします。

  1. 最初の状況(ステータス)と最初の担当者(作業者)を決めます。
    最初の担当者(作業者)は、指定しないか、作成者にします。
    例:

    • ステータス:申請前
    • 作業者:作成者 図:最初のステータスを図で表現している
  2. 次の状況(ステータス)と次の担当者(作業者)を決めます。
    例:

    • 次のステータス:申請中
    • 次の作業者:承認者 図:次のステータスを表す図形を追加している
  3. 最初の状況(ステータス)から次の状況(ステータス)に進めるためのボタンの名前(アクション)を決めます。
    例:

    • アクション:申請する 図:次のステータスを表す図形を追加している
  4. 業務の流れに応じて、手順2と手順3を繰り返します。
    差し戻したり、次の承認者に進めたりする場合の例:
    図:差し戻しや承認を表す図形を追加している
    条件によって次のステータスと次の作業者が分岐する場合の例:
    図:条件によってステータスが分岐している

  5. 完了となる、最後の状況(ステータス)と最後の状況(ステータス)に進めるためのボタンの名前(アクション)を決めます。
    完了のステータスの担当者(作業者)は不要です。
    例:

    • アクション:承認する
    • 最後のステータス:承認済 図:最後のステータスを表す図形を追加している

プロセスの詳細

プロセスの詳細は、ステータスごとに設定します。
業務の流れの図からステータスをリストアップし、ステータスごとに作業者、条件、アクション、次のステータスを書き出します。

業務の流れの図

図:業務フローを表している

設定するステータス

  • 最初のステータス:申請前
  • 2番目以降のステータス:
    • 申請中
    • 承認済

設定するプロセス

最初のプロセス

  • ステータス:申請前
  • 作業者:作成者
  • 条件:なし
  • アクション:申請する
  • 次のステータス:申請中

2番目以降のプロセス

今回の例では、ステータスが「申請中」のプロセスの設定です。

  • ステータス:申請中
  • 作業者: 承認者
  • 条件:なし
  • アクション:承認する
  • 次のステータス:承認済

プロセスが完了となる最後のステータスは、その作業者やアクションがないため、一覧として書き出す必要はありません。