計算式の基本的な使いかた
アプリに計算式を設定すると、複数の項目の合計値を出すことや、他のフィールドの入力値・選択状態に応じた計算をすることができます。
kintoneの計算式では、フィールドを参照するときにフィールドコードを使用します。
計算式の書きかた
計算式は、次の流れで設定します。
1. 計算式で参照したいフィールドの、フィールドコードを変更する
2. そのフィールドコードを使って計算式を記述する
たとえば、アプリのフォームに「単価」や「数量」という数値フィールドを配置します。
そのフィールドの設定ボタン
から設定画面を開いて、フィールドコードをそれぞれ「単価」「数量」と設定します。
そのうえで、計算フィールドの設定画面に「単価*数量」という計算式を設定します。
kintoneで利用できる計算
kintoneのアプリでは、次のような計算ができます。
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[四則演算]足し算、かけ算、引き算、割り算の計算をしたい
計算式の設定の流れ(かけ算の計算)
数値の計算
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[文字や数値の結合]別々のフィールドに入力している文字や数値を結合したい
[&演算子]文字や数値の結合
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[四捨五入、切り上げ、切り捨て]数値を四捨五入、切り上げ、切り捨てしたい
[ROUND関数]数値を四捨五入、切り上げ、切り捨てする
四捨五入、切り捨て、切り上げするときの設定の使い分け
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[条件分岐]条件によって表示する値を変えたい
- 合計額によって割引率を変えたい
[IF関数]条件によって表示する値を変える - 点数によって合格/不合格を表示したい
[AND、OR、NOT関数]条件の組み合わせ - 選択した内容によって「チェックあり」など表示したい
[CONTAINS関数]チェックボックス、複数選択の計算
- 合計額によって割引率を変えたい
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[テーブルの計算]テーブル内の数値を合計したい、テーブル内に指定した文字列と一致する行があるかどうか判定したい
テーブルを使った計算
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[日付、時刻、日時の計算]「○日後」の日付を計算したい、勤務時間を出したい
日付、時刻、日時の計算
[DATE_FORMAT関数]日付や時刻の表示形式を指定して表示する
計算式の設定の流れ
ここでは、かけ算の計算式を設定する詳細な手順を説明します。
計算には、数値を入力する数値フィールドと、計算結果を表示する計算フィールドを利用します。
完成イメージ:
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レコード一覧画面の右上にあるアプリ設定ボタン
をクリックし、「フォーム」タブを選択します。
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画面左側のパーツ一覧から数値フィールドを2つ配置します。
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数値フィールドの設定画面を開いて、フィールド名とフィールドコードを設定します。
1つ目の数値フィールドでは、フィールド名とフィールドコードを両方とも「単価」、2つ目の数値フィールドでは両方とも「数量」に変更して、[保存]をクリックします。
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計算フィールドを配置します。
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計算フィールドの設定画面を開いて、フィールド名を「小計」と入力します。
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計算式を設定します。ここでは単価と数量をかけ合わせるので、「単価*数量」と入力します。
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計算フィールドの[保存]をクリックします。
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画面左上の[フォームを保存]をクリックして、画面右上の[アプリを公開]または[アプリを更新]をクリックします。
計算式の設定は完了です。
レコード入力画面で単価と数量を入力すると、小計に計算結果が表示されることが確認できます。
エラーが表示されたときは
計算式の設定時やレコード入力時にエラーが表示された場合、次のページで対処方法を説明しています。