[ROUND関数、ROUNDUP関数、ROUNDDOWN関数]数値を四捨五入、切り上げ、切り捨てする

記事番号:040507

計算式にROUND関数を設定すると、指定した桁数で数値を四捨五入します。
ROUNDUP関数では数値の切り上げが、ROUNDDOWN関数では数値の切り捨てができます。

関数の構文

ROUND関数は、指定した桁数で数値を四捨五入します。

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ROUND(数値, [桁数])

ROUNDUP関数は、指定した桁数で数値を切り上げます。

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ROUNDUP(数値, [桁数])

ROUNDDOWN関数は、指定した桁数で数値を切り捨てます。

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ROUNDDOWN(数値, [桁数])

ROUND関数、ROUNDUP関数、ROUNDDOWN関数には、数値型の引数を指定します。
「桁数」は省略できます。「桁数」を省略した場合は、「0」を指定したとみなされます。

「数値」に指定できるのは、数値フィールドのフィールドコード、値が数値になる計算式、または数値です。

「桁数」の引数には、桁数を指定します。
小数点以下の桁を処理したい場合は、正の数を指定します。
小数点の左側(整数部分)を処理したい場合は、0または負の数を指定します。

桁数の指定方法

桁数に「2」を指定した場合

小数第3位で処理されます。
数値に「1234.567」を指定した場合の計算結果は、以下のとおりです。

  • 四捨五入:1234.57
  • 切り捨て:1234.56
  • 切り上げ:1234.57

桁数に「1」を指定した場合

小数第2位で処理されます。
数値に「1234.567」を指定した場合の計算結果は、以下のとおりです。

  • 四捨五入:1234.6
  • 切り捨て:1234.5
  • 切り上げ:1234.6

桁数として「0」を指定した場合

小数第1位で処理されます。
数値に「1234.567」を指定した場合の計算結果は、以下のとおりです。

  • 四捨五入:1235
  • 切り捨て:1234
  • 切り上げ:1235

「桁数」を省略した場合も、「0」を指定したとみなされます。

桁数として「-1」を指定した場合

1の位で処理されます。
数値に「1234.567」を指定した場合の計算結果は、以下のとおりです。

  • 四捨五入:1230
  • 切り捨て:1230
  • 切り上げ:1240

桁数として「-2」を指定した場合

10の位で処理されます。
数値に「1234.567」を指定した場合の計算結果は、以下のとおりです。

  • 四捨五入:1200
  • 切り捨て:1200
  • 切り上げ:1300

計算式の例

計算式では、引数としてフィールド名ではなくフィールドコードを指定してください。
次の例では、フィールド名とフィールドコードをすべて一致させています。

販売価格の算出に四捨五入を使用する計算式

次の例は、本体価格に手数料(1.1)をかけた数値を四捨五入して、販売価格を計算する計算式です。
販売価格として整数を求めるため、「桁数」の引数は「0」を指定します。「桁数」の引数は省略されると「0」とみなされるため、ここでは省略しています。

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ROUND(本体価格 * 1.1)

スクリーンショット:販売価格を自動で計算している画面 「本体価格」フィールドに価格を入力すると、手数料10%をかけて、小数点以下を四捨五入した販売価格が計算されます。

販売価格の算出に切り上げを使用する計算式

次の例は、本体価格に手数料(1.1)をかけた数値を切り上げて、販売価格を計算する計算式です。
販売価格として整数を求めるため、「桁数」の引数は「0」を指定します。「桁数」の引数は、省略されると「0」と見なされるためここでは省略しています。

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ROUNDUP(本体価格 * 1.1)

「本体価格」フィールドに価格を入力すると、手数料10%をかけて、小数点以下を切り上げた販売価格が計算されます。

販売価格の算出に切り捨てを使用する計算式

次の例は、本体価格に手数料(1.1)をかけた数値を切り捨てて、販売価格を計算する計算式です。
販売価格として整数を求めるため、「桁数」の引数は「0」を指定します。「桁数」の引数は、省略されると「0」と見なされるためここでは省略しています。

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ROUNDDOWN(本体価格 * 1.1)

「本体価格」フィールドに価格を入力すると、手数料10%をかけて、小数点以下を切り捨てた販売価格が計算されます。