ファイルからレコードのデータをアプリに読み込む
作成済みのアプリにファイルからデータを読み込んで、新しいレコードの追加や、登録済みのレコードへの更新ができます。
なお、レコード内の[テーブル]に対しても、新しい行の追加や、既存の行の更新ができます。
ここでは、作成済みのアプリに、ファイルからデータを読み込む操作や注意事項について説明します。
ファイル読み込み前の注意事項
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フィールドの種類や設定によって、ファイルからデータの登録や更新ができない場合があります。
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ファイルからデータを読み込むには、[アプリのアクセス権]で[ファイル読み込み]権限が必要です。
また、新規登録するレコードの[作成者]/[作成日時]/[更新者]/[更新日時]フィールドにデータを読み込むには、[アプリの管理]権限も必要です。 -
ファイルからデータを読み込む前に、バックアップとして、登録済みのレコードのデータをファイルに書き出しておくことを推奨します。ファイルへの書き出し方法は、次のページを参照してください。
ファイルにデータを書き出す -
ファイルからデータを読み込んでいる間、kintoneの画面やAPIを利用した、レコードの登録や更新ができない場合があります。
ファイル読み込み操作のポイント
ファイルからデータを読み込む際には、アプリの各フィールドに対して、ファイルのどの列のデータを読み込むかを指定します。
また、登録済みのレコードのデータを更新する場合は、さらに[一括更新のキー]となるフィールドを指定します。
ここでは、この2つの設定のポイントについて説明します。
(a) [ファイルの列]を指定するときのポイント
[ファイルから読み込む]画面の[ファイルの列]で、アプリの各フィールドに対して、データを読み込みたいファイルの列を指定します。
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データを読み込みたいフィールドが[アプリのフィールド]に表示されない場合は、ファイルからデータの登録や更新ができないフィールド、または閲覧や編集の権限がないフィールドです。
たとえば、計算式が設定されているフィールドなど、ほかのフィールドの値に応じて、値が計算・取得されるフィールドは、[アプリのフィールド]に表示されません。ファイル読み込み時にデータが再計算・再取得されます。
該当するフィールドは、次のページを参照してください。
ファイルを読み込むアプリを確認する -
入力必須のフィールド(「*」が付いたフィールド)には、データを新規レコードとして登録する場合、必ず[ファイルの列]を指定します。
なお、登録済みレコードを更新する場合でも、該当フィールドに値が未登録のレコードがある場合は、[ファイルの列]を指定してください。 -
値を登録・更新する必要がないフィールドには、[(指定しない)]を選択します。
- 新規レコードでは、空欄、または初期値(初期値が設定されている場合)で登録されます。
- 登録済みのレコードでは、登録されている値から更新されません。
特に、登録済みのレコードのデータを更新する場合、誤って古いデータで更新してしまうことがないように、値を更新しないフィールドには、[(指定しない)]を選択してください。
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登録済みレコードに[テーブル]のデータを更新する場合、[アプリのフィールド]に表示されている[テーブル]内の全フィールドに対して、[ファイルの列]を指定します。変更のないフィールドも読み込みの対象として指定してください。
(b) [一括更新のキー]を指定するときのポイント
登録済みのレコードのデータを更新する場合は、[一括更新のキー]となるフィールドを指定します。
[一括更新のキー]とは、ファイルの各行のデータをどのレコードで更新するかを特定するためのフィールドです。[一括更新のキー]には、[レコード番号]や受注番号など、同じアプリ内でほかのレコードと値が重複しないフィールドを指定します。
[一括更新のキー]を指定すると、ファイルを読み込んだ際に、[一括更新のキー]のフィールドの値と、対応付けられた[ファイルの列]の値が比較されます。
- [ファイルの列]の値が、[一括更新のキー]のフィールドの値と一致する場合
その値が記載されている行のデータを、値が一致したレコードに更新します。 - [ファイルの列]の値が、[一括更新のキー]のフィールドの値と一致しない場合
その値が記載されている行のデータを、新規レコードとして登録します。
なお、読み込むファイル内で[一括更新のキー]に指定した値が重複している場合、後から読み込まれる行のデータで更新されます。
[一括更新のキー]に指定できるフィールドは、次のとおりです。
- [レコード番号]
- [文字列(1行)]
- [数値]
- [日付]
- [日時]
- [リンク]
ファイル読み込みの手順
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[レコードの一覧]画面右上の[オプション]アイコンをクリックし、[ファイルから読み込む]をクリックします。
[ファイルから読み込む]が表示されない場合は、[アプリのアクセス権]の設定で[ファイル読み込み]権限を付与してください。
アプリにアクセス権を設定する -
[参照]をクリックし、読み込むファイルを指定します。
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[読み込むファイルの先頭行はフィールド名ですか?]のラジオボタンを選択します。
ファイルの先頭行に列名が記載されている場合は、[はい]を選択します。ファイルの内容に応じて、自動的に[はい]が選択される場合があります。
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[プレビュー]に、ファイルの内容が正しく表示されていることを確認します。
[文字コード]と[区切り文字]のドロップダウンは、CSVファイルを読み込んだ場合のみ表示されます。
- ファイルのデータが文字化けしている場合は、[文字コード]を変更します。
- ファイルのデータが列ごとに正しく区切られていない場合は、[区切り文字]を変更します。
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アプリの各フィールドに対して、データを読み込む[ファイルの列]を指定します。
参考:(a) [ファイルの列]を指定するときのポイント
ファイルの先頭行に列名が記載されている場合、アプリのフィールド名と一致する列が、[ファイルの列]に自動的に指定されます。
- データを読み込みたいフィールドが表示されない場合は、ファイルからデータの登録や更新ができないフィールド、または閲覧や編集の権限がないフィールドです。
該当するフィールドは、次のページを参照してください。
ファイルを読み込むアプリを確認する - 入力必須のフィールド(「*」が付いたフィールド)には、データを新規レコードとして登録する場合、必ず[ファイルの列]を指定します。
- ファイルからデータの登録や更新をしないフィールドには、[(指定しない)]を選択します。
- 新規レコードでは、空欄、または初期値(初期値が設定されている場合)で登録されます。
- 登録済みのレコードでは、登録されている値から更新されません。
- [テーブル]内のフィールドは、[テーブル名 > フィールド名]という形式で表示されます。
登録済みレコードを更新する場合は、[テーブル]内の全フィールドに、[ファイルの列]を指定してください。
- データを読み込みたいフィールドが表示されない場合は、ファイルからデータの登録や更新ができないフィールド、または閲覧や編集の権限がないフィールドです。
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登録済みのレコードを更新する場合、[一括更新のキー]にチェックを入れます。
参考:(b) [一括更新のキー]を指定するときのポイント
[一括更新のキー]に指定できるフィールドは、次のとおりです。
- [レコード番号]
- [文字列(1行)]
- [数値]
- [日付]
- [日時]
- [リンク]
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新規登録するレコードの[作成者]/[作成日時]/[更新者]/[更新日時]を読み込む場合は、[レコードの作成/更新情報]の各フィールドに対して、[ファイルの列]を指定します。
- [レコードの作成/更新情報]の各フィールドが表示されない場合は、アプリのアクセス権の設定で[アプリ管理]権限を付与してください。
アプリにアクセス権を設定する - [(指定しない)]を選択すると、新規登録するレコードの[作成者]/[作成日時]/[更新者]/[更新日時]は、ファイルを読み込んだユーザーと日時になります。
- [レコードの作成/更新情報]の各フィールドが表示されない場合は、アプリのアクセス権の設定で[アプリ管理]権限を付与してください。
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読み込みエラー検知時の処理方法を選択します。 それぞれの選択肢での処理方法や、読み込み結果については、次のページを参照してください。
読み込みエラー検知時の処理方法を選択する -
画面左上の[読み込む]をクリックします。
読み込みが開始されると、[レコードの一覧]画面に自動的に遷移します。
画面上部にメッセージが表示され、データの読み込み状況や結果を確認できます。
メッセージ内のリンクをクリックすると、[読み込まれたファイル]画面が表示されます。[読み込まれたファイル]画面では、自分が実行した読み込みの進捗状況やエラー内容の詳細を確認できます。
ファイルの読み込み状況を確認する
ファイルの読み込みに失敗した場合、対処方法は次のページを参照してください。
レコードの一括登録/更新に失敗した場合