ファイルからレコードのデータをアプリに読み込む

記事番号:040724

作成済みのアプリにファイルからデータを読み込んで、新しいレコードの追加や、登録済みのレコードへの更新ができます。
なお、レコード内の[テーブル]に対しても、新しい行の追加や、既存の行の更新ができます。

ここでは、作成済みのアプリに、ファイルからデータを読み込む操作や注意事項について説明します。

ファイル読み込み前の注意事項

  • フィールドの種類や設定によって、ファイルからデータの登録や更新ができない場合があります。

  • ファイルからデータを読み込むには、[アプリのアクセス権][ファイル読み込み]権限が必要です。
    また、新規登録するレコードの[作成者][作成日時][更新者][更新日時]フィールドにデータを読み込むには、[アプリの管理]権限も必要です。

  • ファイルからデータを読み込む前に、バックアップとして、登録済みのレコードのデータをファイルに書き出しておくことを推奨します。ファイルへの書き出し方法は、次のページを参照してください。
    ファイルにデータを書き出す

  • ファイルからデータを読み込んでいる間、kintoneの画面やAPIを利用した、レコードの登録や更新ができない場合があります。

ファイル読み込み操作のポイント

ファイルからデータを読み込む際には、アプリの各フィールドに対して、ファイルのどの列のデータを読み込むかを指定します。
また、登録済みのレコードのデータを更新する場合は、さらに[一括更新のキー]となるフィールドを指定します。

ここでは、この2つの設定のポイントについて説明します。 スクリーンショット:フィールドと[ファイルの列]の対応付け

(a) [ファイルの列]を指定するときのポイント

[ファイルから読み込む]画面の[ファイルの列]で、アプリの各フィールドに対して、データを読み込みたいファイルの列を指定します。
図:フィールドと[ファイルの列]の対応付け

  • データを読み込みたいフィールドが[アプリのフィールド]に表示されない場合は、ファイルからデータの登録や更新ができないフィールド、または閲覧や編集の権限がないフィールドです。
    たとえば、計算式が設定されているフィールドなど、ほかのフィールドの値に応じて、値が計算・取得されるフィールドは、[アプリのフィールド]に表示されません。ファイル読み込み時にデータが再計算・再取得されます。
    該当するフィールドは、次のページを参照してください。
    ファイルを読み込むアプリを確認する

  • 入力必須のフィールド(「*」が付いたフィールド)には、データを新規レコードとして登録する場合、必ず[ファイルの列]を指定します。
    なお、登録済みレコードを更新する場合でも、該当フィールドに値が未登録のレコードがある場合は、[ファイルの列]を指定してください。

  • 値を登録・更新する必要がないフィールドには、[(指定しない)]を選択します。

    • 新規レコードでは、空欄、または初期値(初期値が設定されている場合)で登録されます。
    • 登録済みのレコードでは、登録されている値から更新されません。

    特に、登録済みのレコードのデータを更新する場合、誤って古いデータで更新してしまうことがないように、値を更新しないフィールドには、[(指定しない)]を選択してください。

  • 登録済みレコードに[テーブル]のデータを更新する場合、[アプリのフィールド]に表示されている[テーブル]内の全フィールドに対して、[ファイルの列]を指定します。変更のないフィールドも読み込みの対象として指定してください。

(b) [一括更新のキー]を指定するときのポイント

登録済みのレコードのデータを更新する場合は、[一括更新のキー]となるフィールドを指定します。

[一括更新のキー]とは、ファイルの各行のデータをどのレコードで更新するかを特定するためのフィールドです。[一括更新のキー]には、[レコード番号]や受注番号など、同じアプリ内でほかのレコードと値が重複しないフィールドを指定します。

[一括更新のキー]を指定すると、ファイルを読み込んだ際に、[一括更新のキー]のフィールドの値と、対応付けられた[ファイルの列]の値が比較されます。

  • [ファイルの列]の値が、[一括更新のキー]のフィールドの値と一致する場合
    その値が記載されている行のデータを、値が一致したレコードに更新します。
  • [ファイルの列]の値が、[一括更新のキー]のフィールドの値と一致しない場合
    その値が記載されている行のデータを、新規レコードとして登録します。

図:[一括更新のキー]で特定したレコードへのデータ登録・更新

なお、読み込むファイル内で[一括更新のキー]に指定した値が重複している場合、後から読み込まれる行のデータで更新されます。

[一括更新のキー]に指定できるフィールドは、次のとおりです。

  • [レコード番号]
  • [文字列(1行)]
  • [数値]
  • [日付]
  • [日時]
  • [リンク]

ファイル読み込みの手順

  1. [レコードの一覧]画面右上の[オプション]アイコンをクリックし、[ファイルから読み込む]をクリックします。
    スクリーンショット:[レコードの一覧]画面でメニューを選択している画面 [ファイルから読み込む]が表示されない場合は、[アプリのアクセス権]の設定で[ファイル読み込み]権限を付与してください。
    アプリにアクセス権を設定する

  2. [参照]をクリックし、読み込むファイルを指定します。
    スクリーンショット:読み込むファイルを指定する画面

  3. [読み込むファイルの先頭行はフィールド名ですか?]のラジオボタンを選択します。
    ファイルの先頭行に列名が記載されている場合は、[はい]を選択します。 スクリーンショット:先頭行のデータがフィールド名かを指定する画面 ファイルの内容に応じて、自動的に[はい]が選択される場合があります。

  4. [プレビュー]に、ファイルの内容が正しく表示されていることを確認します。
    スクリーンショット:読み込まれたファイルの[プレビュー]画面 [文字コード][区切り文字]のドロップダウンは、CSVファイルを読み込んだ場合のみ表示されます。

    • ファイルのデータが文字化けしている場合は、[文字コード]を変更します。
    • ファイルのデータが列ごとに正しく区切られていない場合は、[区切り文字]を変更します。
  5. アプリの各フィールドに対して、データを読み込む[ファイルの列]を指定します。
    参考:(a) [ファイルの列]を指定するときのポイント
    スクリーンショット:[ファイルの列]を指定する画像 ファイルの先頭行に列名が記載されている場合、アプリのフィールド名と一致する列が、[ファイルの列]に自動的に指定されます。

    • データを読み込みたいフィールドが表示されない場合は、ファイルからデータの登録や更新ができないフィールド、または閲覧や編集の権限がないフィールドです。
      該当するフィールドは、次のページを参照してください。
      ファイルを読み込むアプリを確認する
    • 入力必須のフィールド(「*」が付いたフィールド)には、データを新規レコードとして登録する場合、必ず[ファイルの列]を指定します。
    • ファイルからデータの登録や更新をしないフィールドには、[(指定しない)]を選択します。
      • 新規レコードでは、空欄、または初期値(初期値が設定されている場合)で登録されます。
      • 登録済みのレコードでは、登録されている値から更新されません。
    • [テーブル]内のフィールドは、[テーブル名 > フィールド名]という形式で表示されます。
      登録済みレコードを更新する場合は、[テーブル]内の全フィールドに、[ファイルの列]を指定してください。
      スクリーンショット:[テーブル]のフィールドの表示形式
  6. 登録済みのレコードを更新する場合、[一括更新のキー]にチェックを入れます。
    参考:(b) [一括更新のキー]を指定するときのポイント
    スクリーンショット:[一括更新のキー]にチェックを入れる画像 [一括更新のキー]に指定できるフィールドは、次のとおりです。

    • [レコード番号]
    • [文字列(1行)]
    • [数値]
    • [日付]
    • [日時]
    • [リンク]
  7. 新規登録するレコードの[作成者][作成日時][更新者][更新日時]を読み込む場合は、[レコードの作成/更新情報]の各フィールドに対して、[ファイルの列]を指定します。
    スクリーンショット:[レコードの作成/更新情報]に[ファイルの列]を指定する画面

    • [レコードの作成/更新情報]の各フィールドが表示されない場合は、アプリのアクセス権の設定で[アプリ管理]権限を付与してください。
      アプリにアクセス権を設定する
    • [(指定しない)]を選択すると、新規登録するレコードの[作成者][作成日時][更新者][更新日時]は、ファイルを読み込んだユーザーと日時になります。
  8. 読み込みエラー検知時の処理方法を選択します。 それぞれの選択肢での処理方法や、読み込み結果については、次のページを参照してください。
    読み込みエラー検知時の処理方法を選択する

  9. 画面左上の[読み込む]をクリックします。 スクリーンショット:[読み込む]をクリックする画像

読み込みが開始されると、[レコードの一覧]画面に自動的に遷移します。
スクリーンショット:ファイル読み込み中の画面 画面上部にメッセージが表示され、データの読み込み状況や結果を確認できます。
メッセージ内のリンクをクリックすると、[読み込まれたファイル]画面が表示されます。[読み込まれたファイル]画面では、自分が実行した読み込みの進捗状況やエラー内容の詳細を確認できます。
ファイルの読み込み状況を確認する

ファイルの読み込みに失敗した場合、対処方法は次のページを参照してください。
レコードの一括登録/更新に失敗した場合