メールワイズと連携する

記事番号:0407

kintoneのアプリで顧客管理をしていれば、メールワイズと連携することで、顧客へのメール配信を効率化できます。たとえば、kintoneの顧客管理アプリで対象顧客を絞り込んで、メールを一斉配信できます。一斉配信にはメールのテンプレートを使えます。テンプレートには、顧客管理アプリにある顧客情報を埋め込めます。さらに、配受信したメールの履歴を顧客ごとに確認できます。

kintoneとメールワイズの連携にプログラミングは不要です。kintoneの「メールワイズ連携」プラグインを利用して、簡単に連携できます。

イラスト:kintoneとメールワイズの連携イメージ

連携の条件

kintoneとメールワイズを連携できる条件は、次のとおりです。

  • 同じドメインでkintoneとメールワイズを利用している:
    どちらか一方しか利用していない場合、同じドメインでもう一方(kintoneやメールワイズ)をご利用いただく必要があります。試用を開始する方法は、別のサービスを追加でお試しできますか?を参照してください。
  • ユーザーにkintoneとメールワイズの利用を許可している:
    メールを配信するユーザーが、kintoneとメールワイズの両方を利用できる必要があります。ユーザーにkintoneとメールワイズの両方の利用を許可してください。設定方法はcybozu.comヘルプのサービスの利用許可を参照してください。
  • kintoneの試用中である、またはkintoneのスタンダードコースを契約している:
    kintoneのライトコースでは連携できません。コースの違いの詳細は、製品サイトの選べる2つのコースを参照してください。
    メールワイズは、スタンダードコースでもプレミアムコースでもkintoneと連携できます。
  • PCでkintoneを利用している:
    スマートフォンでのkintoneの操作中は、連携が無効になります。メールの配信も、配受信履歴の確認もできません。

メールワイズとの連携を設定する

kintoneとメールワイズの連携を次の流れで設定します。それぞれのステップの詳細は後述しています。

STEP1:メールテンプレートアプリを用意する

メールの件名や本文の、テンプレートを用意します。
アプリを作成して、次のフィールドをフォームに配置してください。

  • テンプレート名を入力する「文字列(1行)」フィールド
  • 件名のテンプレートを入力する「文字列(1行)」フィールド
  • 本文のテンプレートを入力する、次のいずれかのフィールド:
    • 文字列(1行)
    • 文字列(複数行)
    • リッチエディター

フォームを作成できたら、メールのテンプレートを登録します。1つのレコードで1つのテンプレートを管理できます。

スクリーンショット:フォーム例

メールの本文には、顧客管理アプリにある顧客情報を挿入できます。挿入したい顧客情報が入力されたフィールドのフィールドコードを「%」(半角パーセント)で囲って入力します。たとえば、フィールドコードが「Company」の場合は「%Company%」と入力します。

次のフィールドの値を本文に挿入できます。テーブル内のフィールドの値は挿入できません。

  • 文字列(1行)
  • 数値
  • ラジオボタン
  • リンク
  • ルックアップ
  • ドロップダウン

STEP2:プラグインをインストールする

プラグインストアから無料で「メールワイズ連携」プラグインをインストールできます。操作手順は、プラグインストアからプラグインを追加するを参照してください。

STEP3:顧客管理アプリを用意する

会社名やメールアドレスなどの顧客情報を管理するアプリを用意します。アプリを作成して、必要なフィールドをフォームに配置してください。

メールアドレスには、入力値の種類が「メールアドレス」の「リンク」フィールド、または「文字列(1行)」フィールドを使用してください。

顧客とのメールの配受信履歴には、「スペース」フィールドを配置してください。「スペース」フィールドには任意の「要素ID」を指定します。

フォームを作成できたら、顧客情報を登録します。

STEP4:顧客管理アプリにプラグインを追加し、設定する

顧客管理アプリに「メールワイズ連携」プラグインを追加します。操作手順は、アプリにプラグインを追加するを参照してください。

プラグインを追加したら、顧客管理アプリでプラグインの設定を変更します。

  1. レコード一覧画面の右上にある歯車の形をしたアプリ設定アイコンをクリックします。
    スクリーンショット:アプリの設定を変更するアイコンが枠線で強調されている

  2. 「アプリの設定」画面で「設定」タブを選択し、[プラグイン]をクリックします。

  3. 「プラグイン」画面で「メールワイズ連携」プラグインの右側にある設定アイコンをクリックします。

  4. 「プラグインの設定」画面で必要な項目を設定します。

  5. 設定内容を確認し、[保存]をクリックします。

  6. 「アプリの設定」画面に戻り、画面右上の[アプリを更新]をクリックします。

  7. 確認ダイアログで[アプリを更新]をクリックします。

    プラグインの設定がアプリに反映されます。

プラグインの設定項目

「プラグインの設定」画面の各項目について説明します。

利用する配信の種類

利用する配信のチェックボックスを選択します。

  • 個別配信:
    1人の顧客にメールを個別配信します。
  • 一斉配信:
    複数の顧客にメールを一斉配信します。
利用するメールスペース

メールの送信に使用する、メールワイズのメールスペースを選択します。自分が利用可能なメールスペースの中から選択できます。

利用するメールアプリケーション

メールの送信に利用する、メールワイズのメールアプリケーションを選択します。利用するメールスペースの、自分が利用可能なメールアプリケーションの中から選択できます。

「To」に使用するフィールド

メールのToに挿入するメールアドレスのフィールドを選択します。

「CC」に使用するフィールド(個別配信のみ)

メールのCCに挿入するメールアドレスのフィールドを選択します。

「BCC」に使用するフィールド(個別配信のみ)

メールのBCCに挿入するメールアドレスのフィールドを選択します。

テンプレート

メールの件名や本文のテンプレートを使用する場合は、チェックボックスを選択します。

テンプレートとして使用するアプリ

メールのテンプレートとして用意したアプリを選択します。

名称として使用するフィールド

テンプレート名を入力しているフィールドを選択します。
ここで選択したフィールドの値は、使用するテンプレートを選択するときに表示されます。

件名として使用するフィールド

件名のテンプレートを入力しているフィールドを選択します。

本文として使用するフィールド

本文のテンプレートを入力しているフィールドを選択します。

履歴を表示するフィールド

顧客とのメールの配受信履歴を顧客のレコード詳細画面に表示する場合、フォームに配置した「スペース」フィールドの要素IDを選択します。

メールワイズと連携したkintoneを使用する

メールワイズと連携したkintoneのアプリから、顧客にメールを送ったり、顧客とのメールの配受信履歴を確認したりできます。

メールを個別配信する

顧客管理アプリから顧客を選んで、メールを個別に送信します。

  1. メールを送信する顧客のレコード詳細画面を表示します。

  2. ドロップダウンリストからメールのテンプレートを選択し、[メールを作成する]をクリックします。
    スクリーンショット:テンプレートを選択するメニューが枠線で強調されている

    メールワイズの「メールの作成」画面に移動します。メールテンプレートアプリのフィールドの値がメールのToや本文に自動で挿入されます。

  3. 「メールの作成」画面で、必要に応じてメールの内容を修正し、[送信する]をクリックします。

  4. 「メールの送信」画面で[送信する]をクリックします。

メールを一斉配信する

顧客管理アプリから送信先を絞り込んで、メールワイズの一斉配信を利用してメールを一斉配信します。

  1. レコード一覧で、メールの宛先に指定するレコードを絞り込みます。

  2. ドロップダウンリストからメールのテンプレートを選択し、[メールを作成する]をクリックします。
    スクリーンショット:顧客を絞り込むメニューとテンプレートを選択するメニューが枠線で強調されている

  3. 確認画面で[OK]をクリックします。

    メールワイズの「配信確認」画面に移動します。メールテンプレートアプリのフィールドの値がメールのToや本文に自動で挿入されます。

  4. 「配信確認」画面で、必要に応じてメールの内容を修正し、[送信する]をクリックします。

  5. 確認画面で[OK]をクリックします。

    「配信実行」画面が表示されます。

  6. 一斉配信の実行結果を確認します。

メールの配受信履歴を確認する

プラグインの設定で「履歴を表示するフィールド」を指定すれば、顧客管理アプリのレコード詳細画面にメールの配受信履歴が表示されます。

スクリーンショット:メールの配受信履歴が表示されている

メールの配受信履歴に表示される項目は次のとおりです。

  • 日時:
    メールの配受信日時です。当年の日時表示は年が省略されます。
  • 件名:
    メールの件名です。件名をクリックすると、メールの詳細画面が表示されます。
    件名の横に表示されるアイコンは、メールの種類を意味しています。
    • 受信メールのアイコン :受信メール
    • 送信済みメールのアイコン :送信済みメール
    • 作成中メールのアイコン :作成中のメール
    • 一斉配信のアイコン :一斉配信のメール
  • 種別:
    次のどちらかが表示されます。
    • メールが保存されているメールアプリケーションの名前
    • 一斉配信