Windows 8.1以降の場合
Windows 8.1(Enterprise、Pro)以降の環境に、IIS 8.5をインストールする方法を説明します。
ここではWindows 8.1 Enterpriseの場合を例に説明します。
インストールの前に確認すること
IIS 8.5をインストールする前に次のことを確認してください。
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ユーザーの権限
次のユーザーで、IIS 8.5をインストールするサーバーにログインする必要があります。- Windows環境:
インストール先のサーバーのAdministrator権限を持つユーザー
- Windows環境:
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Webサーバーの確認
その他のWebサーバーソフトが動作している場合は、すべて停止していることを確認します。
IIS 8.5 をインストールする
IIS 8.5をインストールする手順を説明します。
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コントロールパネルを表示し、[プログラム]をクリックします。
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「プログラムと機能」の[Windowsの機能の有効化または無効化]をクリックします。
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「インターネットインフォメーションサービス」の[+]をクリックします。
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「Web 管理ツール」の[+]をクリックし、「IIS 管理コンソール」を選択します。
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「World Wide Web サービス」の[+]をクリックします。
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「HTTP共通機能」の[+]をクリックし、次の項目を選択します。
- HTTPエラー
- ディレクトリーの参照
- 既定のドキュメント
- 静的コンテンツ
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「アプリケーション開発機能」の[+]をクリックし、「CGI」を選択します。
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[OK]をクリックします。
設定の反映に時間がかかる場合があります。
処理が終了したら、[閉じる]をクリックします。
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IIS 8.5をインストールしたサーバーでWebブラウザーを起動します。
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「http://localhost/」にアクセスして、動作を確認します。
IIS 8.5のページが表示されれば、IIS 8.5のインストールは正常に終了しています。 -
コントロールパネルを閉じます。
アクセス権を設定する
お使いの製品に合わせて、必要なフォルダーを作成してアクセス権を設定します。
お使いの製品 | 作成するフォルダー1 |
---|---|
Office 10 | C:¥inetpub¥scripts |
C:¥cybozu¥office | |
メールワイズ 5 | C:¥inetpub¥scripts |
C:¥cybozu¥mailwise | |
その他のサイボウズ製品 | C:¥inetpub¥scripts |
「C:\inetpub\scripts」にアクセス権を設定する
どの製品をお使いの場合でも、scriptsフォルダーは必ず作成する必要があります。
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Windowsのエクスプローラーで、C:\inetpubフォルダーを開きます。
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scripts(または、それに代わるフォルダー)を作成します。
- 作成例:
C:\inetpub\scripts
- 作成例:
-
scriptsフォルダーを右クリックし、[プロパティ]を選択します。
-
「scriptsのプロパティ」画面で、「セキュリティ」タブを選択し、「グループ名またはユーザー名(G):」セクションで、「Everyone」の有無を確認します。
- 「Everyone」がある場合:
「グループ名またはユーザー名(G):」セクションで「Everyone」を選択し、「アクセス許可(P):Everyone」セクションで、「フルコントロール」の「許可」が選択されているかどうかを確認します。
「許可」が選択されていない場合は、手順8に進みます。
「許可」が選択されている場合は、手順9に進みます。 - 「Everyone」がない場合:
手順5に進みます。
- 「Everyone」がある場合:
-
「scriptsのプロパティ」画面で、「セキュリティ」タブを選択し、[編集(E)]をクリックします。
-
「scriptsのアクセス許可」画面で、[追加(D)]をクリックします。
-
「ユーザーまたはグループの選択」画面で、「Everyone」と入力し、 [OK]をクリックします。
[詳細設定(A)]をクリックし、「Everyone」を検索しても入力できます。 -
「scriptsのアクセス許可」画面で、「Everyone」を選択し、「フルコントロール」の「許可」を選択し、[OK]をクリックします。
-
「scriptsのプロパティ」画面で、[詳細設定(V)]をクリックします。
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「scriptsのセキュリティの詳細設定」画面で、[アクセス許可の変更]をクリックします。
お使いのOSによって、手順10の操作が不要な場合があります。- Windows 8.1 Enterpriseの場合:
手順10を行います。 - Windows 8.1 Proの場合:
手順10は不要です。手順11に進みます。
- Windows 8.1 Enterpriseの場合:
-
「scriptsのセキュリティの詳細設定」画面で、「子オブジェクトのアクセス許可エントリすべてを、このオブジェクトからの継承可能なアクセス許可エントリで置き換える(P)」を選択し、[適用(A)]をクリックします。
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「Windows セキュリティ」画面で、[はい(Y)]をクリックします。
-
「scriptsのセキュリティの詳細設定」画面で、[OK]をクリックします。
-
「scriptsのプロパティ」画面で、[OK]をクリックします。
「C:\cybozu\office」または「C:\cybozu\mailwise」にアクセス権を設定する
Office 10以降やメールワイズ 5以降を、新規にインストールする場合に必要な手順です。
下記手順の操作画像は、「「C:\inetpub\scripts」にアクセス権を設定する」を参照してください。
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Windowsのエクスプローラーで、C:\cybozuフォルダーを開きます。
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お使いの製品に合わせて、officeフォルダー、または、mailwiseフォルダーを作成します。
- 作成例:
C:¥cybozu¥office
または
C:¥cybozu¥mailwise
- 作成例:
-
手順2で作成したフォルダーを右クリックし、[プロパティ]を選択します。
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フォルダーのプロパティ画面で、「セキュリティ」タブを選択し、「グループ名またはユーザー名(G):」セクションで、「Everyone」の有無を確認します。
- 「Everyone」がある場合:
「グループ名またはユーザー名(G):」セクションで「Everyone」を選択し、「Everyone のアクセス許可(P)」セクションで、「フルコントロール」の「許可」が選択されているかどうかを確認します。
「許可」が選択されていない場合は、手順8に進みます。
「許可」が選択されている場合は、手順9に進みます。 - 「Everyone」がない場合:
手順5に進みます。
- 「Everyone」がある場合:
-
フォルダーのプロパティ画面で、「セキュリティ」タブを選択し、[編集(E)]をクリックします。
-
フォルダーのアクセス許可画面で、[追加(D)]をクリックします。
-
「ユーザーまたはグループの選択」画面で、「Everyone」と入力し、 [OK]をクリックします。
[詳細設定(A)]をクリックし、「Everyone」を検索しても入力できます。 -
フォルダーのアクセス許可画面で「Everyone」を選択し、「フルコントロール」の「許可」を選択して、[OK]をクリックします。
-
フォルダーのプロパティ画面で、[詳細設定(V)]をクリックします。
-
フォルダーのセキュリティの詳細設定画面で、[アクセス許可の変更]をクリックします。 お使いのOSによって、手順10の操作が不要な場合があります。
- Windows 8.1 Enterpriseの場合:
手順10を行います。 - Windows 8.1 Proの場合:
手順10は不要です。手順11に進みます。
- Windows 8.1 Enterpriseの場合:
-
フォルダーのセキュリティの詳細設定画面で、「子オブジェクトのアクセス許可エントリすべてを、このオブジェクトからの継承可能なアクセス許可エントリで置き換える(P)」を選択し、[適用(A)]をクリックします。
-
「Windowsセキュリティ」画面で[はい(Y)]をクリックします。
-
フォルダーのセキュリティの詳細設定画面で、[OK]をクリックします。
-
フォルダーのプロパティ画面で、[OK]をクリックします。
IISマネージャーを表示する
インターネットインフォメーションサービス(IIS)マネージャーを表示します。
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[コントロールパネル] > [システムとセキュリティ]の順にクリックします。
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[管理ツール]をクリックします。
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「インターネットインフォメーション(IIS)サービスマネージャー」をダブルクリックします。
次の「インターネットインフォメーションサービス(IIS)マネージャー」画面が表示される場合は、[いいえ]をクリックします。 -
インターネットインフォメーションサービス(IIS)マネージャーが表示されたことを確認します。
仮想ディレクトリーを作成する
仮想ディレクトリーを作成します。
ここでは、C:\inetpub\scriptsを仮想ディレクトリーとする場合を例に説明します。
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インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャーを表示します。
IISマネージャーを表示する -
左ペインで、「サーバー名」の左横の
> 「サイト」の左横の
の順にクリックし、ツリー表示を展開します。
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左ペインで、「Default Web Site」を右クリックし、[仮想ディレクトリーの追加]をクリックします。
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「仮想ディレクトリーの追加」画面で、「エイリアス(A)」セクションに「scripts」と入力し、 「物理パス(P)」セクションの[...]をクリックします。
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「フォルダーの参照」画面で、「scripts」を選択し、[OK]をクリックします。
-
「仮想ディレクトリーの追加」画面で、OKをクリックします。
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「インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャー」で、「scripts」が追加されていることを確認します。
ISAPIおよびCGIの制限を設定する
ISAPIおよびCGIの制限を設定します。
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ISAPIおよびCGIの制限を設定します。
IISマネージャーを表示する -
左ペインで、サーバー名を選択し、[ISAPIおよびCGI の制限]をダブルクリックします。
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[機能設定の編集]をクリックします。
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「特定できないCGIモジュールを許可する」を選択し、[OK]をクリックします。
ハンドラーマッピングを設定する
ハンドラーマッピングを設定します。
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インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャーを表示します。
IISマネージャーを表示する -
左ペインで、仮想ディレクトリー scriptsを選択し、[ハンドラーマッピング]をダブルクリックします。
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「CGI-exe」を選択し、[機能のアクセス許可の編集]をクリックします。
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「実行(E)」を選択し[OK]をクリックします。
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「StaticFile」を選択し、[機能のアクセス許可の編集]をクリックします。
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「読み取り」の選択を外し、[OK]をクリックします。
ドキュメントルートのパスを確認または変更する
ドキュメントルートのパスを確認または変更します。
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インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャーを表示します。
IISマネージャーを表示する -
左ペインで、「Default Web Site」を右クリックし、[Webサイトの管理] > [詳細設定]の順にクリックします。
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「物理パス」セクションを確認します。
「%SystemDrive%」とは、通常Cドライブのことを指します。
ドキュメントルートのパスを初期値の設定から変更する必要がある場合のみ、手順4に進みます。 -
ドキュメントルートのパスを初期値の設定から変更する必要がある場合は、「物理パス」セクションを選択し、[...]をクリックします。
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「フォルダーの参照」画面で、該当のフォルダーを選択し、[OK]をクリックします。
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インターネットインフォメーションサービス(IIS)マネージャーを閉じます。
サイボウズ Office 10をお使いの場合の注意
サイボウズ Office 10をIIS 8.5の環境でお使いの場合、下記の現象が確認されています。
対処については、次のよくあるご質問を参照してください。
- 30MB以上のファイルをアップロードできない。
よくあるご質問:30MB以上のファイルをアップロードできません。 - ファイルを正常にダウンロードできない。
よくあるご質問:ファイル名に半角スペースや「+」を含むファイルをダウンロードできません。
メールワイズ 5をお使いの場合の注意
メールワイズ 5をIIS 8.5の環境でお使いの場合、下記の現象が確認されています。
対処については、次のよくあるご質問を参照してください。
- 30MB以上のファイルをアップロードできない。
よくあるご質問:30MB以上のファイルをアップロードできません。 - ファイルを正常にダウンロードできない。
よくあるご質問:ファイル名に半角スペースや「+」を含むファイルをダウンロードできません。