Windows Server 2008 R2の場合

記事番号:01044

Windows Server 2008 R2(Standard、Enterprise)の環境に、IIS 7.5をインストールする方法を説明します。
ここでは、Windows Server 2008 R2 Standardの場合を例に説明します。

インストールの前に確認すること

IIS 7.5をインストールする前に次のことを確認してください。

  • ユーザーの権限
    次のユーザーで、IIS 7.5をインストールするサーバーにログインする必要があります。

    • Windows環境:インストール先のサーバーのAdministrator権限を持つユーザー
  • Webサーバーの確認
    その他のWebサーバーソフトが動作している場合は、すべて停止していることを確認します。

IIS 7.5をインストールする

IIS 7.5をインストールする手順を説明します。

  1. [スタート] > [すべてのプログラム] > [管理ツール] > [サーバーマネージャー]の順にクリックする

  2. 左側ペインで 「役割」を選択し、[役割の追加]をクリックする 「サーバーマネージャー」画面

  3. 「サーバーの役割の選択」画面で、「Webサーバー(IIS)」を選択し、[次へ(N)]をクリックする 「役割の追加ウィザード」画面

  4. 「Webサーバー(IIS)」画面で、IIS の説明を確認して、[次へ(N)]をクリックする 「役割の追加ウィザード」画面

  5. 「役割サービスの選択」画面で、次の項目を選択する

    • HTTP共通機能:
      静的なコンテンツ / 既定のドキュメント / ディレクトリーの参照 / HTTPエラー
    • アプリケーション開発:
      CGI
    • 管理ツール:
      IIS 管理コンソール
      「役割の追加ウィザード」画面
  6. [次へ(N)]をクリックする

  7. インストールする内容を確認して、[インストール(I)]をクリックする 「役割の追加ウィザード」画面

  8. インストールが終了したら、[閉じる(O)]をクリックする 「役割の追加ウィザード」画面

  9. IIS 7.5をインストールしたサーバーでWebブラウザーを起動します。

  10. 「http://localhost/」にアクセスして、動作を確認します。
    下記の画面が表示されれば、IIS 7.5のインストールは正常に終了しています。 「IIS 7.5」画面

アクセス権を設定する

お使いの製品に合わせて、必要なフォルダーを作成してアクセス権を設定します。

お使いの製品 作成するフォルダー1
Office 10 C:\inetpub\scripts
C:\cybozu\office
メールワイズ 5 C:\inetpub\scripts
C:\cybozu\mailwise
その他のサイボウズ製品 C:\inetpub\scripts
1:製品を初期設定でインストールした場合の例です。

「C:\inetpub\scripts」にアクセス権を設定する

どの製品をお使いの場合でも、scriptsフォルダーは必ず作成する必要があります。

  1. Windowsのエクスプローラーで、C:\inetpubフォルダーを開く

  2. scriptsフォルダー(または、それに代わるフォルダー)を作成する

    • 作成例:
      c:\Inetpub\scripts
  3. scriptsフォルダーを右クリックし、[プロパティ]を選択する 「scriptsフォルダー」画面

  4. 「scriptsのプロパティ」画面で、「セキュリティ」タブを選択し、「グループ名またはユーザー名(G):」セクションで、「Everyone」の有無を確認する

    • 「Everyone」がある場合:
      「グループ名またはユーザー名(G):」セクションで「Everyone」を選択し、「Everyone のアクセス許可(P)」セクションで、「フルコントロール」の「許可」が選択されているかどうかを確認します。
      「許可」が選択されていない場合は、手順8に進みます。
      「許可」が選択されている場合は、手順9に進みます。
    • 「Everyone」がない場合:
      手順5に進みます。
  5. 「scriptsのプロパティ」画面で、「セキュリティ」タブを選択し、[編集(E)]をクリックする 「scriptsのプロパティ」画面

  6. 「scriptsのアクセス許可」画面で、[追加(D)]をクリックする 「scriptsのアクセス許可」画面

  7. 「ユーザーまたはグループの選択」画面で、「Everyone」と入力し、 [OK]をクリックする
    [詳細設定(A)]をクリックし、「Everyone」を検索しても入力できます。 「ユーザーまたはグループの選択」画面

  8. 「scriptsのアクセス許可」画面で、「Everyone」を選択し、「フルコントロール」の「許可」を選択して、[OK]をクリックする 「scriptsのアクセス許可」画面

  9. 「scriptsのプロパティ」画面で、[詳細設定(V)]をクリックする 「scriptsのプロパティ」画面

  10. 「scriptsのセキュリティの詳細設定」画面で、[アクセス許可の変更]をクリックする 「scriptsのセキュリティの詳細設定」画面

  11. 「scriptsのセキュリティの詳細設定」画面で、「子オブジェクトのアクセス許可すべてを、このオブジェクトからの継承可能なアクセス許可で置き換える(P)」を選択し、[OK]をクリックする 「scriptsのセキュリティの詳細設定」画面

  12. 「Windowsセキュリティ」画面で[はい(Y)]をクリックする 「Windowsセキュリティ」画面

  13. 「scriptsのセキュリティの詳細設定」画面で、[OK]をクリックする 「scriptsのセキュリティの詳細設定」画面

  14. 「scriptsのプロパティ」画面で、[OK]をクリックする 「scriptsのプロパティ」画面

「C:\cybozu\office」または「C:\cybozu\mailwise」にアクセス権を設定する

Office 10以降やメールワイズ 5以降を、新規にインストールする場合に必要な手順です。
下記手順の操作画像は、「C:\inetpub\scripts」にアクセス権を設定するを参照してください。

  1. Windowsのエクスプローラーで、C:\cybozuフォルダーを開く

  2. お使いの製品に合わせて、officeフォルダー、または、mailwiseフォルダーを作成する

    • 作成例:
      C:\cybozu\office
      または
      C:\cybozu\mailwise
  3. 手順2で作成したフォルダーを右クリックし、[プロパティ]を選択する

  4. フォルダーのプロパティ画面で、「セキュリティ」タブを選択し、「グループ名またはユーザー名(G):」セクションで、「Everyone」の有無を確認する

    • 「Everyone」がある場合:
      「グループ名またはユーザー名(G):」セクションで「Everyone」を選択し、「Everyone のアクセス許可(P)」セクションで、「フルコントロール」の「許可」が選択されているかどうかを確認します。
      「許可」が選択されていない場合は、手順8に進みます。
      「許可」が選択されている場合は、手順9に進みます。
    • 「Everyone」がない場合:
      手順5に進みます。
  5. フォルダーのプロパティ画面で、「セキュリティ」タブを選択し、[編集(E)]をクリックする

  6. フォルダーのアクセス許可画面で、[追加(D)]をクリックする

  7. 「ユーザーまたはグループの選択」画面で、「Everyone」と入力し、 [OK]をクリックする
    [詳細設定(A)]をクリックし、「Everyone」を検索しても入力できます。

  8. フォルダーのアクセス許可画面で「Everyone」を選択し、「フルコントロール」の「許可」を選択して、[OK]をクリックする

  9. フォルダーのプロパティ画面で、[詳細設定(V)]をクリックする

  10. フォルダーのセキュリティの詳細設定画面で、[アクセス許可の変更]をクリックする

  11. フォルダーのセキュリティの詳細設定画面で、「子オブジェクトのアクセス許可すべてをこのオブジェクトからの継承可能なアクセス許可で置き換える(P)」を選択し、[OK]をクリックする

  12. 「Windowsセキュリティ」画面で[はい(Y)]をクリックする

  13. フォルダーのセキュリティの詳細設定画面で、[OK]をクリックする

  14. フォルダーのプロパティ画面で、[OK]をクリックする

仮想ディレクトリーを作成する

仮想ディレクトリーを作成します。
ここでは、C:\inetpub\scriptsを仮想ディレクトリーとする場合を例に説明します。

  1. [スタート] > [管理ツール] > [インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャー]の順にクリックする

  2. インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャーで、「Default Web Site」を右クリックし、[仮想ディレクトリーの追加]をクリックする 「インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャー」画面

  3. 「仮想ディレクトリーの追加」画面で、「エイリアス(A)」セクションに「scripts」と入力し、 「物理パス(P)」セクションの[...]をクリックする 「仮想ディレクトリーの追加」画面

  4. 「フォルダーの参照」画面で、「scripts」を選択し、[OK]をクリックする 「フォルダーの参照」画面

  5. 「仮想ディレクトリーの追加」画面で、[OK]をクリックする 「仮想ディレクトリーの追加」画面

  6. インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャーで、「scripts」が追加されていることを確認する 「インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャー」画面

ISAPIおよびCGIの制限を設定する

ISAPIおよびCGIの制限を設定します。

  1. インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャーで、サーバー名を選択し、[ISAPIおよびCGI の制限]をダブルクリックする 「インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャー」画面

  2. 機能設定の編集をクリックする 「インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャー」画面

  3. 「特定できないCGIモジュールを許可する」を選択し、[OK]をクリックする 「ISAPIおよびCGIの制限の設定の編集」画面

ハンドラーマッピングを設定する

ハンドラーマッピングを設定します。

  1. インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャーで、仮想ディレクトリー scriptsを選択し、[ハンドラーマッピング]をダブルクリックする 「インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャー」画面

  2. 「CGI-exe」を選択し、機能のアクセス許可の編集をクリックする 「インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャー」画面

  3. 「実行(E)」を選択し[OK]をクリックする 「機能のアクセス許可の編集」画面

  4. 「StaticFile」を選択し、機能のアクセス許可の編集をクリックする

  5. 「読み取り」の選択を外し、[OK]をクリックする

ドキュメントルートのパスを確認または変更する

ドキュメントルートのパスを確認または変更します。

  1. インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャーで、「Default Web Site」を右クリックし、[Webサイトの管理] > [詳細設定]の順にクリックする 「インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャー」画面

  2. 「物理パス」セクションを確認する
    %SystemDrive%とは、通常Cドライブのことを指します。
    ドキュメントルートのパスを初期値の設定から変更する必要がある場合のみ、手順3に進みます。 「詳細設定」画面

  3. ドキュメントルートのパスを初期値の設定から変更する必要がある場合は、「物理パス」セクションを選択して、[...]をクリックする 「詳細設定」画面

  4. 「フォルダーの参照」画面で、該当のフォルダーを選択し、[OK]をクリックする

Garoon 4をお使いの場合の注意

パッケージ版 GaroonをIIS 7.5の環境でお使いの場合、下記の現象が確認されています。
対処については、次のよくあるご質問を参照してください。

サイボウズ Office 10をお使いの場合の注意

サイボウズ Office 10をIIS 7.5の環境でお使いの場合、下記の現象が確認されています。
対処については、次のよくあるご質問を参照してください。

メールワイズ 5をお使いの場合の注意

メールワイズ 5をIIS 7.5の環境でお使いの場合、下記の現象が確認されています。
対処については、次のよくあるご質問を参照してください。

デヂエ 8をお使いの場合の注意

デヂエ 8をIIS 7.5の環境でお使いの場合、下記の現象が確認されています。
対処については、次のよくあるご質問を参照してください。