新しいファイル読み込み方式(開発中の新機能)

記事番号:040806

作成済みのアプリに、ExcelファイルやCSVファイルからデータを読み込むときの読み込み方式について、新しいファイル読み込み方式の開発を進めています。
新しいファイル読み込み方式では、ファイルの中に読み込めないデータがあった場合、次のデータの読み込み処理を継続し、読み込み可能なデータのみがアプリに読み込まれます。
これまでのファイル読み込み方式では、ファイルの中に読み込めないデータが1つでもあった場合、その時点で読み込みを停止し、すべてのデータが読み込まれません。

新しいファイル読み込み方式での動作は、正式リリース前に先行して確認できます。正式リリース前に確認するには、アップデートオプションの「開発中の新機能」で、「新しいファイル読み込み方式」を有効にします。

ここでは、ファイル読み込み方式の変更内容や、先行利用する方法などを説明します。

主な変更点

読み込みエラーが発生した場合の処理

従来のファイル読み込み方式:
ファイルの中に読み込めないデータが1つでもあった場合は、その時点で読み込みを停止し、すべてのデータが読み込まれません。

新しいファイル読み込み方式:
ファイルの中に読み込めないデータがあった場合も、次のデータの読み込み処理を継続します。これにより、読み込み可能なデータのみがアプリに読み込まれます。

読み込み時に発生したエラーの確認方法

従来のファイル読み込み方式:
「読み込まれたファイル」画面で、読み込み時にエラーを検知した最初の1件と、そのエラー内容を確認できます。

新しいファイル読み込み方式:
「読み込まれたファイル」画面で、読み込まれなかった行数を確認できます。
また、読み込まれなかった行と、読み込まれなかった原因を、CSV形式でダウンロードできます。

スクリーンショット:読み込まれたファイル画面。CSVダウンロードリンクを強調 エラー内容に応じてCSVファイルを修正することで、読み込まれなかったデータを再度読み込むためのファイルとして利用できます。

ルックアップフィールドの読み込み条件

従来のファイル読み込み方式:
ルックアップフィールドの設定で「コピー元のフィールド」として指定されたフィールドに、値の重複禁止が設定されていない場合は、ファイル読み込みの対象として指定できません。

新しいファイル読み込み方式:
ルックアップフィールドの設定で「コピー元のフィールド」として指定されたフィールドに、値の重複禁止が設定されていない場合も、ファイル読み込みの対象として指定できます。

読み込みオプション:読み込みエラーを検知した場合、それ以降読み込みを継続しない

新しいファイル読み込み方式を選択した場合、オプションとして[読み込みエラーを検知した場合、それ以降読み込みを継続しない]を選択できます。

スクリーンショット:ファイル読み込み画面。[読み込みエラーを検知した場合、それ以降読み込みを継続しない(オプション)]のチェックボックスを強調

このオプションにチェックを入れると、ファイル読み込み時に読み込みできないデータがあった場合に、それ以降の行を読み込まずに中止できます。

先行利用するには

先行利用するには、アップデートオプション画面の「開発中の新機能」で、『「新しいファイル読み込み方式」を有効にする』にチェックを入れます。